以前より、細野不二彦先生のファンを当ブログでも公言しておりますが、「いちまつ捕物帖」の第5巻が刊行されたので早速購入。
このコミック、時代考証などがとても厳しく、今回も自虐的に細野先生が江戸時代の武家のお屋敷の『塀』について、指摘されたものとは異なる絵を敢えて描きました、と書かれていたが、こう言うところなど、とても興味深い。ある意味、古文などの受験生が時代の中で使われる言葉やその背景などをサラッと勉強するためには持って来いなのではないかと思う程、細かい。また一々描写が的確で、且つ、細かい。そう言う点でもこの漫画はかなり一読の価値ありだと思われる。
ところで、おいらが浪人をしていた時、河合塾の地理講師で「権田先生」と言う方がご存命でした。
この先生、おいらたちと同じように毎年センター試験を受験されていて、そしてそのまま東大の文系の足切りに引っ掛からないような得点をされていた。まぁ、ある意味天才とはこんな人なんだと思われるような方でしたが、亡き権田先生は講義の時に推奨する漫画についても教えてくれていた。例えばゴルゴ13。これは受験に必ず役に立つ、と。世界史でも地理でも。日本史にはあまり効果的ではなかったかも知れないが、それでも役に立った筈。きちんと一章ごとに書かれている能書きに関しても読むように、と仰っていた。因みに、権田先生は東大の地理専攻がご専門であるので、理系である。京大は地理は文系だが、東大は理系。東大の大学院まで出ておられた。そんな方がゴルゴ13は必読である、と仰っていた。
受験に役立つ漫画があるのである。
その点、個人的には、このいちまつ捕物帖は受験に役に立つ漫画の1つと思われる。洒脱な書きぶりがまた小気味よく、受験のため、と読まずとも読める代物。ゴルゴ13は数十巻刊行されているが、このいちまつ捕物帖はまだ5巻。あっと言う間に読み切れる。寧ろ、息抜きに読んでいて、それがいつの間にか江戸時代の時代考証の知識が勝手に増加する可能性が大きい。
しかし、読んでいくに従って、少々頭を使う…。
まぁ、日頃あまり頭を使っていないかも知れぬので、そう言う意味では漫画を読んで頭を使うと言うのもまた一興。