思えば2008年に前職を辞めた訳ですが、それと同時に自分の中では独立。
2008年の年明けから色々と声を掛けてくれていた人たちとは不思議と今現在はもう繋がりはありませんが、その人達から独立しろ、と言うことで踏み切ったのでした。そもそも独立するつもりなど毛頭なかったのが事実。よく学生とかが意味もわからず起業、起業などと言っていますが、そんなこと、微塵も思っておりませんでしたな…。正直、独立する前は人生初めて鬱っぽいと言うか、明らかに大ハズレのプロジェクトが2つも続いてしまった中で思い悩んでいた訳でした。なんとか生活を守り、仕事をしていくことを考えていましたが、奥さんからの一言で救われたのでした。
「なんとかするし、なんとかなるからそんな会社辞めなよ」と。
肝が座っていると言うか、思いやりがある話に、「あ、そうか、辞めれば良いのか」、と思ったのでした。コンサルティング会社なんてハズレるプロジェクトが山のようにあるし、メンバーと必ずしも合うかと言えば全くそんなことはない。寧ろ合うことが結構稀と言うかね。勿論表面的には上手くやりますが、そこは我慢のしどころの設定レベルによるんだろうなあ、と。皆、自分のことを頭が良いと思っているからね。。。それと思い込みが激しい人が結構多い。ま、それでも優秀なコンサルタントに共通している人の要件としては話が聞けて柔軟だと言うこと。最適解を求めて色々と情報を集めそれから解決策を考えだす訳です。柔軟でなければ意味がなくなる。あとは、人として、人間力が高いことかな。ムカつくことばかり。クライアントに対してはBudgetを出してもらっている以上Valueを出さねばと言うことで多少理不尽なことを言われてもそれに対しては個人的には何も思わないのだが、メンバーの中で不届きなものがいると正直辟易する。独立する前のファームの一つ目のプロジェクトで広島に3ヶ月行っていた時、元AccentureのMGRはホント、クズ中のクズでね。クライアントから否定されたプランをオフィスに持ち帰って、クライアントへの罵詈雑言…。受け入れられないあいつらが馬鹿だのなんだのと。。。自分が考えたプラン以外は受け入れられないクライアントが悪い、馬鹿だのと、たとえ思っても口に出さないのがコンサルタントとしての必要要件だろうな。そんなクズ中のクズが、そのうち、インナーのメンバーに対して罵詈雑言を言うようになり、もう顔を見るのも嫌になった。合コンをした経費やキャバクラの経費を当たり前のように自分の立て替え払いにして平気な顔をして、特定のメンバーとだけ豪遊してね。。。Deloitteの時の元Accentureのメンバーは比較的優秀な人が多かったから、元ACだからと言って当然ダメな訳ではなく、寧ろ揉まれてきた人が多い。でも、ハズレる時もあるということ。
事程左様にに人と合うか等と言うのは運による。
そんな偶然に左右されるところをうちの奥さんは7年前に救ってくれた訳ですが、今、奥さんはどうも悩んでいるようである。正直、仕事内容は知らん。それは7年前のおいらの状況を具さには知らんと言うことと同じである。でも、状況を見ていて明らかにおかしいことを感じ取ってくれた。夫婦って良いなと思う時。奥さんとは他人であるが、結婚した以上、自分と同じレベルで感じ取れる何かが共有出来るべきと自分では思っている。世の中で1番大切な人ではない。
世の中で0番目に大切な人。
自分と同じ。自分のことを1番だなんて意識しないのと同じように、奥さんのことは0番目と思っている。完全にはシンクロ出来ないけどね。それでもそうなりたいと努力することが自分の中のテーゼ。
会社を立ち上げる時に、当然奥さんに相談をしたけれども、今はおいらが奥さんを守る番かな。
そもそも合わないから止めなよ、と転職する時に停めたけど自分のやりたいことがあるということで転職した。それはおいらの前職の時とほぼ同じ。おいらも純粋にコンサルティングに戻りたかったので踏み切った。しかし上述のとおり。色々と面倒だから認めたくないけど、失敗することだってある。これを受け止められると実は物凄く楽になる。「Loss fear」を持ち続けるような無駄なプライドは要らんと思う。自分のことを優秀だと思っているとそう言う余計なプライドを持つことになる。自分の仕事を何かしら爪痕残したい気持ちは分からんではないけど、失敗から反省して次に繋げられるように糧を得られればそれで良いと思う。失敗かどうかは奥さんが決めれば良いと思うけど、何か無理をしているのであれば
「辞めれば?」
と言ってあげたい。次を見つければ良い。すぐ見つかるよ、次の仕事。ま、見つからなきゃ暫く贅沢するのを止めれば良いさ。いつも支えてもらっているからね。おいらはいつでも奥さんにとって0番で在り続けるので。おいらは明日からの8周年を一生懸命やりますが、自分、会社と同じかそれ以上奥さんのことが重要ですからね。
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