サッカークラブのオーナーになりたい方に朗報です。
England Premier Leagueの古豪Liverpool FCが売却に出たそうです。負債335億円付きですけど、、、
と言うか、ヒックス、ジレットのオーナーコンビは何を求めていたんだろう。。。?!そもそもサッカークラブ経営に何を求めていたんだろう。サッカークラブが莫大な収益をあげるとでも思ったのだろうか。高々3-400億円くらいの収益で世界で軽くベスト10に入るような業界なのである。アメリカの大富豪がリターンレート何10%を!みたいな意気込みで買収していったとしても、収益率は極めて低い。選手年俸は下方硬直性が高く中々下がらないし、選手売却がそうそう為されず、逆に選手は売上高が高いチームのみが買っていくと言う業界である。しかもひとたび選手獲得をしても、練習前に怪我をしてしまえば一発でポンコツとなり、レストアするのにヘタをすると半年とか掛かる訳だ。どこのクラブにでもMilan Laboのような選手再生装置があるのであれば良いが、世界中探してもそんなクラブ殆どない。カカがレアルに行ってしまったが故に全く輝きを失ってしまった。Liverpool FCもシャビ・アロンソを放出してしまってからと言うもの、中盤の構成が全然出来ず今年もEPLの優勝カップは全然可能性はないしね。
確かに“Kop”は良いスタジアムだ。
45000人収容なのだが、変な意味ではなくこじんまりとした感じで非常に観戦も楽しいし、何しろ一体感がある。そんなホームスタジアムをヒックスとジレットは新しくしようと意気込んでオーナーになったのではないのか?スタジアムが新しくなれば、確かに収益は上がるだろう。しかしそれと同じようにコストを増やしていくに違いない。結果として余り手元にお金は残らない、と言う構図になるのではないのではないか?
この株売却プロセスが上手く進まなかった場合、サッカー界に汚点を残し、今後の健全経営が実現できないことを証明する契機になってしまいはしないか?!そもそもサッカークラブ経営に利益を求めること自体間違いなのだ。
全くもってクラブを私物化して、大きな焦燥感だけを与えた大馬鹿者二人にはビジネス界にも残って欲しくないものだ、と個人的には思う。
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サイモン・クーパーの新著を読んでる途中なんですが、この辺りの事も書かれて納得です。
もはやビジネスですらない!と喝破してましたけど・・・、確かに。
だからと言って赤字でいいってわけでもないですしね。となると、「ゴールは偶然の産物ではない」は余計におもしろく読めますね。
事業規模ならスポーツチームは中小企業ですもんね。
でもこの扱い。う~ん奥が深い。
特殊性と言えばフィールド系とビジネス系と言う二つの組織があり、そして選手と言う社員ではない構成員によって生産物=試合を興行して生計を立てると言うビジネスモデルな訳です。フィールド系に偏りすぎると確実に駄目になると思います。逆にビジネス系がしっかりすればフィールド系は確実に強くなると思います。地道にビジネスを固めて行くことがフィールド系が強くなると思うのです。
Liverpool FCは去年の12月にインタビューをしましたが比較的ビジネスはしっかりしていると思ったのですがね…。オーナーがブレてしまうとビジネスがブレてしまうのですよねぇ。これは日本のプロ野球にしてもJリーグにしても良い教訓になると思います。