MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



なべちゃん夫妻と乗り込んだStadio delle Alpi。街中から見えた時は、帆船などが帆を張っていない状態にも思えた外観。残念ながら携帯電話を忘れたので写真はない…涙

試合の総括を先にすると、ユベントスとしては不甲斐無い勝利だったように思える。まるでアウェーのようなのらりくらりとした戦い方。明らかに下位であるアタランタ相手に2対0と言うのは少し物足りなさを感じたサポーターが多かったのではないだろうか。それとも勝てば良いのか…

両チームのスタメンは次の通りである。(Sportnaviより。。。)ただし、イブラヒモビッチがデルピエーロの代わりに先発であった。

■ユベントス(4-4-2):
GK:1 ブッフォン
DF:27 ゼビーナ、21 テュラム、28 カンナバーロ、19 ザンブロッタ
MF:24 オリベラ、8 エメルソン、3 タッキナルディ、11 ネドベド
FW:9 イブラヒモビッチ、17 トレゼゲ
(控え:12 キメンティ、15 ビリンデッリ、6 レグロッターリエ、20 ブラージ、16 カモラネージ、10 デルピエロ、25 サラジェッタ)
監督:カペッロ

■アタランタ(4-3-3):
GK:1 タイービ
DF:16 リバルタ、25 ナターリ、3 ゴネラ、6 ベリーニ
MF:19 ゼノーニ、4 アルベルティーニ、7 マルコリーニ
FW:18 モントリーボ、11 ブダン、29 パッジーニ
(控え:27 カルデローニ、24 サーラ、13 インノチェンティ、22 ミンガジーニ、8 ベルナルディーニ、10 ピア、78 サウダーティ)
監督:マンドリーニ

前半開始から暫くはエメルソンがボールを持つようにしていた。彼を中心としてボールが廻っていた。開始直ぐにネドベドがフリーキックからの流れで最後はシュートで終わったが枠は大きく外れる。ユーベは余り開始直後はエンジンが掛からないようであったが、決して守勢に入ることなく、カンナバーロがとても効果的にアタランタの攻撃の芽を潰していく。ユーベにとっては相当大きな買い物だったと思う。また、いつかきっとインテルは痛い目に遭うと思う。その後イブラヒモビッチやオリベラなどがシュートを試みるものの特に決定的と言う事はなく、淡々と時間は過ぎていった。

前半13分から14分くらい。左サイドからザンブロッタが20mくらいのドリブルで駆け上がり、左45度ペナルティーエリアの左コーナーくらいのレンジでシュートを放つ。GKタイービがトレゼゲと交錯するような状態になり、こぼれ玉をあっさりトレゼゲが決める。1対0その後もネドベドがシュートをするも、キーパーを脅かすようなものは特になかった。

ユーベはセンターライン辺りから20mから30mくらいのロングパスを多用していたのだが、前半だけで合計すると7本のロングパスがあった。殆どのボールはイブラヒモビッチを狙ってのボールなのだが、そこから決定機が生まれる事はなかった。理由として時間が経つに従ってエメルソンは全く機能しなくなり、彼を経由してボールが廻る回数が極端に減ったからか。そのせいか、一度DFラインにボールが戻る事が多く、カンナバーロに戻すシーンが何度か垣間見られ、なかなか中盤以降にボールが廻らない。ユーベの中盤は前を向いて仕事ができない状態が続く。エメルソンは明らかにトレゼゲ、イブラヒモビッチと距離が開きすぎており、これでは前線が孤立するし、実際ロングパスを使わざるを得ない状況になるのも頷ける。また、ネドベドのリズムがどうも合ってない様にみられ、実際上がってきたザンブロッタとの呼吸は全然合っていなかったと思う。デルピエーロを使わなかった時点でカペッロはロング多様を指示したのか…

前半途中からは縦系のパスと言うよりも、左右にミドルレンジのパスを繋ぐようになってきた。これは、アタランタの中盤がほぼ全くと言って良いほど機能しておらず、ユーベに対して後手後手になって空いてきたためである。おかげでユーベは難なくパス回しをする。しかし、依然としてエメルソンは機能しない。この状態は試合終了後まで続いた。エメルソンを使い続ける理由は何だったのか?

その後、33分過ぎから40分くらいまでトレゼゲのヘッド、ネドベドの左足、右足、再びトレゼゲの頭、とFKやCKを連続して得るもののゴールマウスを割る事はなかった。

逆にアタランタだが、前述の通り、中盤が機能せず、ほぼ9割方を右サイドからのセンタリングだけに頼る攻撃パターンを繰り返した。これではテュラム、カンナバーロの壁は破れず、決定機などほぼ皆無に近かった。



後半開始からは暫くユーベの攻撃が続く。ネドベドのリズムが徐々に合い出し、交代したカモラネージ、イブラヒモビッチとの連携が上手く機能し始めた。アタランタは守勢一方となる。

後半10分過ぎ、ネドベドが左からのセンタリングを上げ、イブラヒモビッチのトラップをDFが奪ったように思えたが、一瞬こぼれたところをすかさずトレゼゲが右隅に押し込んだ。これで2対0。試合としてはこれでもう決定。この状態でアタランタに1点を返す力が残っているとは思えなかった。2点目を取った直後もユーベの攻撃は鳴り止まず、20分くらいまでネドベドが立て続けに何本もシュートを放つ。

その後アタランタもCKを得たりして攻撃に転じたりするが、DFに軽くかわされて、シュートまで持っていくこともできなかった。前半同様に何度か右サイドからのセンタリングが上がったのだが、ブッフォンのナイスセービングにより事無きを得る。ブッフォンは試合を通じて安定していた。

その後ユーベは何度かイブラヒモビッチが頭でシュートをしたり、カモラネージがシュートを試みるものの、特にゴールマウスを捉える事なく、外れていった。しかし、シュートで終わる、と言うサッカーの大原則は忠実に守っていると思う。因みにユーベはこの試合で17本のシュートを放っている。アタランタはFWを同時に2枚代えてきたりしたものの、全く効果的とは言えず、正直相手になっていないと言うのが感想である。

試合結果は2対0なのだが、不甲斐無いアタランタ相手に17本もシュートを浴びせておきながら2本しか決められなかったのは、どうなのか。。デルピエーロは後半途中からでも投入されるかと思っていたが、結局この試合に出番はなかった。チャンピオンズリーグとのターンオーバー制でも引くのか、、、デルピエーロが出ないと言うのは正直少し残念だったが、、、

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