久々に観たミラン戦だったが、正直凡戦であった。。
今のミランは一体どうしてしまったのだろうか…連携も何もなくなっている状態に思えてしまう。先発メンバーが固定できないことが問題なのだろうか。
ここで今日の先発を見てみよう。
評価は全く僕個人のものである。
メンバー (背番号) 評価
GK : ジーダ (1) 6
DF : スタム (31) 5
ネスタ (13) 6
マルディーニ (3) 6
カラーゼ (4) 5.5
MF : ガットゥーゾ (8) 5.5
ピルロ (21) 5
セードルフ (20) 4
カカ (22) 5.5
FW : トマソン (15) 5
クレスポ (11) 6
途中交代メンバー
セルジーニョ (27) 5.5
シェバ (7) 7
カフー (2) 6.5
こんなところであろう。
酷評となってしまうが、セードルフはもう使わない方が良いと思う。これは実際今日のスタジアムに足を運んだ者なら誰しも理解できる。先ず、リズムが悪い。他の選手が走るタイミングなどを全く計らずにパスを出したりし続けた。あれではセードルフを追い抜いてライン際で球を貰おうと努力し続けたカラーゼが気の毒だ。カラーゼは途中でセルジーニョと交代させられたがカラーゼ自身は理由が分からないのではないだろうか。あれでは納得がいかないと思う。またセードルフが駄目な理由だが、ホントに走らない。何を考えているのか非常に不思議なのだが、足が止まれば追いつかれるし、早く走らなければ相手のボールになってしまう。サッカーは一人でするものではない。しかし、一人でも、それも中盤の選手がサボってしまうとゲームは止まる。全体的に連携が取れていないのが目立ってしまった。
【前半の総括】
一言で片付けてしまうのは恐縮なのだが、ホントに見所はゼロだった。Milanの攻撃で、形のあるシュートシーンと言うのはほぼゼロ。Milanのボールポゼッションは恐らく60%を優に超えていたと思われるがバイタルエリアへの入り方とかには何の工夫もなく、引いて守るLazio DF陣に対して何ら策を講じていなかったように思えて仕方がない。
ガットゥーゾは凡ミスらしきことを繰り返し、相変わらず地に足が着いてない状態のプレーを見せていた。頑張ってはいたが、及第点はあげられない。ただし、守備の時、それもここは辛い、と言う時には必ず引いて守る彼を外せる監督はいないと思う。
後、ミスと言うよりか、もう滑稽としか言いようのないシーンも何度か。例えば相手陣内、ほぼゴールライン際まで攻め込んでいた時だが、セードルフとカラーゼがぶつかってボールが一瞬転々とした。。そう言うことって起き得るのだろうか…コースが被ってしまったとしても咄嗟に交わして避け、少なくともボールをキープするのが、、、これ以上書くのは忍びないが、プロとしてのレベルなのか、非常に不思議だった。。それ以外にもスタムもとても試合感が戻っているとは思えないプレーが前半開始から暫く続いたのにはハラハラとさせられた。徐々に調子を取り戻してきたのは良かったが…
対するLazioであるが、これまたMilanに輪を掛けたようにお粗末な試合運びだった。唯一効いていたのは6番のダボくらいだっただろうか。ミランの中盤が前半はボロボロだったおかげで、7番のフィリッピーニの長いドリブルシーンが2-3度見られたが特にスピードが速かった訳でもなく、おざなりなマークの結果だったように思われる。
Milanとしては、正直な感想として高校生レベルくらいの攻撃しかしてこないLazio相手だったから良かったものの、これから続くCLなどではこのDFの陣容では正直キツイ。Milanとしてはやはりカフー、ネスタ、マルディーニ+左サイド(パンカロかコスタクルタか。。)で陣容を揃えたいところだ。スタムはDFとしては波があり過ぎると思う。また一定のレベルを試合を通して出せないのは致命的だと思う。
【後半の総括】
後半、Milanは開始からは誰もメンバーを代えず前半と同じ顔ぶれであった。前半終了時のけたたましいブーイングにも懲りずアンチェロッティーはメンバーを代えなかったのだが、何故だか不明である...実際そのブーイングはセードルフに対してのものであろう。セードルフがボールを持つと、時間が経つに連れて場内からブーイングが増え...Milanistaも酷だとは思うが、僕自身も指笛がもっと大きく吹ければブーイングしていると思う。
後半7分に明らかにLazio寄りの笛を吹き続ける主審からラッキーなPKをもらい先制点をあげた。これはスタムのプレーにより相手にPKが与えられたのだが、プレーの近くにいた訳ではないし、副審も特にファウルとした訳ではなかった。また、殆ど何も文句など言ってなかったと思われるスタムに最終的にイエローカードを出したのも何だか腑に落ちないものだった。
その後Milanはいくつかの交代により流れを引き戻す。前半の反省を活かすのかと思いきや、セードルフは全く変わらない。これには堪らずアンチェロッティーも56分にセードルフを下げてシェフチェンコを投入。これにより、流れが一気に変わる。Lazioとしては最大限注意を払うべきプレーヤーが入ってきた訳である。微妙にマークがズレだし、クレスポも空いたスペースへの走りこみが増えた。シェバの影響力は大きい。
しかし、奇怪だったのは、
カラーゼ→セルジーニョ
セードルフ→シェフチェンコ
トマソン→カフー
の順番で代えたのと、その交代要員のポジションである。正直どれも合っていない。セオリーでは守備固めとか以外では同じポジションであろう。カラーゼとセルジーニョは同じ左サイドであるからそれ程ではなかったかも知れないが、セルジーニョに左サイドバックと言うのは酷だ。アンチェロッティーがどのような指示を出したのか知る由もないが、一瞬Milanは4バックではなく3バックだったのではないだろうか。その後カフーが入った後に、スタムとネスタが真ん中、マルディーニが左サイドに一つずつずれて、押し出される形でセルジーニョが左サイドに入った。セードルフに代わって入ったシェバーはそのまま2列目にいたように思われる。しかしそこでも良い仕事をしたのがシェフチェンコだった。
27分にゴール正面でFKをもらったMilanはシェバーの剃刀のような鋭いシュートがLazioのゴールマウスに切り刻んだ。これはもう圧巻である。小生が座っていたサイドとは逆だったために、DFの微妙な位置などは確認しきれなかったが、一歩も動いてない。GKもだ。どのように突き刺したのか早過ぎてLazioの選手たちは何が起きたのか分からないくらい凄過ぎるシュートだった。
誇張でも何でもなく、バズーカ砲のようなシュートだった。このシュートシーンは今シーズンのベストゴールシーンに必ず入ってくると思う。生で見られたのはホントに幸せである。
その後も攻め続けるMilanだった。途中、明らかにLazio寄りのFKばかり取る主審は、最後の良心の呵責に駆られたのか、ロスタイムを比較的長く取った。諦めて席を立つものが増えてきたその最後の瞬間、左サイドのスローインからドリブルで中に進むカカ。24-5mくらいのところでコースをよく見ながらシュートを放つ。ゴールキーパーのリーチよりも遠いところにボールは進むが、惜しくもボールはポストに当たってしまった。誰しも今日はこれで終わりと思ったその時、クレスポが最後の最後で跳ね返ったボールに詰め、無人のゴールに易々とボールを蹴り込む。
コーナーポスト付近で歓喜に沸くMilanの選手。崩れ行くLazioの選手。まるでドーハの悲劇の時のようにピッチに倒れこむ者が数名。Lazioにとっては遠路遥々RomaからMilanoに来たのだが。。。どう考えても今日は勝ち点1を主審が与えてくれる予定だったのに、脆くも崩れ去った。これではまるで予定調和的なニュアンスに思われるかも知れないが、実際今日のレフェリングは酷かった…
2対1でMilanが勝利を収めたが、正直勝たなかった暴動が起きていたのではないかと思われた。試合内容は酷いものだった。アンチェロッティーは次節に向けて再調整を求められるのではないだろうか。。
| Trackback ( 0 )
|
さすがに実際の観戦者の記事は違いますね。
とてもボリュームがあって、
臨場感のある面白い記事を読ませてもらいました。
ありがとうございます。
シェヴァは怪我したばかりだったので、
どうなのかな?と思ってたんですが。
やっぱりスゴイですね。あらためて感服しました。
シーズンはまだまだ続くので、
後遺症とか残さなければよいのですが・・・
間近で見た感じは如何だったんでしょうか?
コメント、T-backありがとうございます。
シェバですが、怪我当初は重症と言われていましたが見た感じでは全然問題なかったように思えます。明後日のウクライナ代表の試合はどうするでしょうかね…ウクライナサッカー協会がミランがなかなか離さないから提訴するとか言う話もあがっていたみたいですけどね…
一先ずこれで勝ち点2差に。
まだ直接対決が残っていますから、これ以上再び離されないようにしていくだけですね。
Forza Milan!!
トラバありがとうございました。
いいな~、あの勝ち方。
7番さんのGOLもすばらしかったですね。
我らのCapitanoもきっと次節、何かやってくれることでしょう!
お楽しみに
次節は絶対勝たねば
その前に北朝鮮戦ですね
ぶった切りましょう!