MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



昨日、今日と久々に良い授業を受けた

久々にと言うか、恐らくこんなに良い授業は多分初めてだね。多分僕の性格からするとどこの大学院に行こうとも文句言ってたと思うけど、兎に角この大学院はホント酷いんですな。まぁ、ファカルティーの一部(多く?)が英語をきちんと喋れないってのはもう置いといて(ある意味、英語がネイティブじゃない人の英語を聞き取る力は負けないよん。。笑)コンテンツ(レクチャー)が酷いことがとても多い。つーかこんなこと今までの仕事でやってきたし、何で今更、と言う事が予想を遥かに超えて多いのが現状...

例えばSCMの授業で、バックエンドへのDB、システムの導入による、売上予測のスキームについての話をしようとしていた時、事もあろうに〝プロフェッソーレ〟を名乗る輩がPOSシステムを知らなかった。。一体何を話そうとしていたのか?オペレーションの話に終始していたんですな。それ、SCMの話じゃないじゃん、みたいな。。。で、僕がPOSの説明しましたよ。。何で僕がそんなこと説明せにゃならんのだ?!(苦笑)日本のコンビニには、、、みたいな話したんですけど、そう言うのっていくらイタリアにはコンビニの導入が一生掛かっても不可能だとしても、そう言う事例を知っておくべき、でしょう?!違う、シアネージくん?!(おい、By nameかよ…)

まぁ、そんなことは置いといて、昨日、今日の集中講義の話。サウザンプトン大学のビジネススクールから来た女性の教授。一番最初に、私の英語はちょと訛りが強いから大丈夫かしら?とか言ってましたが、彼女の英語はとても綺麗。と言うか、イタリアンファカルティーに比べたら雲泥の差。何の問題もない訳で。この人某コンサルファーム出身で、何年もコンサルにいた後に大学院に行ったらしい。今でも年に数回Practiceを一緒にするらしいのである意味現役のコンサルタントだ。

話した内容には興味ないから割愛するとして(お聴きになりたい場合は個人的にメールでもくださいな)、とてもオーガナイズされた授業だった。シラバスどおりだったのは勿論、ハンドアウトに2日分のタイムフレームを書き、それに添った形で授業をきっちり進める。勿論進め方だけではなく、内容もとても充実していた。いや、もう素晴らしい。昨日の午前中に僕らが彼女の予想よりも質問が多かったことを認識するやいなや、すぐに一つのモジュールに掛かるであろう時間をアジャストし直して、午後は15分余計に掛かるけれどもこの後の予定に問題はある?と聞いてくる。木目細かい。いやこれにはビックリした。こう言う気遣いのみならずホントにきっちり質問時間入れて15分オーバーで終わった。素晴らしいね。途中で自分のメモを見ながら、この話は終わった、これは次ね、と確認しながらしている。こう言う態度も素晴らしいと思う。

また授業の切れ目切れ目で、総括をする。つまり、午前中の授業が終わったら今日の午前中は、、、としっかりまとめる。これも含めて授業時間を守る。時間にルーズなイタリアンファカルティーに見せてやりたいよ、全く。。

授業のタイトルが例えばマーケティングだとしても、ストラテジーだとしても、大学が工学大学と言うことでどうしてもテッキー寄りになる。しかし、今回は純粋にストラテジーだった。いや素晴らしい。今回はいつにも増してきっちり復習をするとしよう。。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Coincidence (kntmr)
2004-11-13 06:47:30
偶然にも僕もこの前「今までで一番良い」と思う授業を現役コンサルタントから受けました。



EVA で有名な Joel M. Stern の授業だったんですが、話が面白く情熱的で且つ知的な教授に生まれて初めて会いました。



このような授業を受けると、実際のビジネスに近い方がMBAのニーズを掴んだ面白い授業ができると痛感します。逆に、教育現場生え抜きのFacultyは生徒のニーズを掴みきれて無いとも・・・
 
 
 
それは良いですなぁ。。 (KEN@Milano)
2004-11-13 06:57:07
Sternの授業だったんですか。。

それは良いですなぁ。

やはりそう言うところはアメリカのトップスクールの醍醐味ですね。



今回の僕の授業は、僕がいたファームとは別のファームなんですが、基本的に考え方が似ていて、けれども、僕がそもそもヨーロッパに来た目的である、日本・アメリカとヨーロッパの違いと言うのをとても、とても、とてもクリアーに説明してくれたのが彼女でした。



尽くパーフェクトに例を使い、ケースも2日間で9つ、インクラスで時間を与えられてプレゼンを作ったのも2つと今まででは信じられないくらい大変でしたけど、とても充実してました。



またこう言う先生に。。。



暫く?ないのが寂しいです…(苦笑)
 
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