MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



佐賀県武雄の病院で銃殺事件が起きた…。

これ自体非常に痛ましい事件であると思われるが、これ、人為的な問題と最近拡大解釈・曲解進んでいる、誤解を恐れずに言えば〝悪法〟が絡んでいないだろうか。

聞けば、病室までの道筋は、玄関ロビーから全くノーチェックで入れるそうだ。いくら地方の小さな病院とは言え、階段から上がってきてすぐのところにレセプションやらナースセンターやらを設置するようなフロアレイアウトにすべきなのではないだろうか。そうであれば誰かお見舞いに来た方は必ず申告してから病室へ行くだろうし、見知らぬ人が入ってきたとしても誰かが止められる。また、いくら小さな地方の個人経営の病院だとしても、一人や二人ナースがいるはずで、地方ならではで、誰か知らない人が入ってくれば顔くらい覚えられるものだ。そう言った意味で、病院に体制に不備があったのではないだろうか。もし仮にそうであれば、これは人為的なミスである可能性が高い。大概のケースでは、その人為的なミスと言うのはさもしい経営上のケチ臭さからだったりする可能性もある。今回がそうであるかは現地もみていないままに軽々なことは言えないのであるが・・・。とは言え、たまにそう言うことが起きたりするわけである。

つまりコスト削減である。

また、各病室には個人情報保護の観点から名札を掛けていなかったと報じられている。ここ最近の病院は、個人情報保護などと言う極限まで曲解され易い法律に基づいて運営しているつもりなのであろうが、名前の呼び間違いなどが生じないよう、ここ最近では徹底して名前を確認するのが最近の常である。いくら地方の病院とは言え、今時、情報交換をする場はいくらでもあるだろうし、病院経営のために必要な情報はネットなどで取れるであろう。経営層の情報収集への努力が見られれば、こう言った病室へ名札を掛けないなどと言うことはしなかったのではないだろうか。実際、名札を掛けないことにより、間違って病室に入り、逆にプライバシーの侵害になるケースは多々発生していたのではないだろうか。個人情報保護法と言うものを拡大解釈して運営しているようだが、限りなく閉ざされた病院と言う世界において、また、医療と言う厳密さが求められる場において、医師すら名前を目視することができないような状況を作っているのは如何なものなのであろうか。

事件が起きてからでは遅い。

法律をどう解釈するか、は違法にならなければそれで良いと言うものではなく、バランス感覚よく経営に取り入れるべきではないだろうか。特に個人情報保護法などと言うのは、ここ最近明らかに間違った方向に解釈されているケースが多々散見される。

包括的に、大局的にに物事を見ることができる人が少なくなってきているのではないだろうか。尤も、我々一般人にそう言った法律をどう解釈すべきか、なんて言うことを問いかけられても非常に困るものではあるが…。

全く困ったものだ。。。



コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
s596e6p@yahoo.co.jp (たぁ坊)
2007-11-13 09:28:59
個人情報保護法には、いろいろありますね。
 
一度流れた情報は法律では何ら制約できません。
仮に遡及効があったとしても法律施行前に頒布された文書に住所録等が不正に含まれていたとしても回収のしようがない現実があります。
 
逆に、町内会においても、個人情報保護法を盾に連絡網すら、ままならなかったり。特に、若い女性が住んでいる住居は余計にです。お陰で町内会の役員から逃亡する人がいます。そもそも私腹目的や自らの欲望に関連する人でないと、進んでやりたい人はいないようにも思うものです。実際、進んで名乗り出た人の一人が、その翌年に地方公共団体の議員に立候補して当選するということがあり、驚いています。ブツブツと自分なら、これも導入するとか言って意味不明なことを言っているかと思ったらです。こういう不正は戴けません。
 
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