
※写真はすべてWILLCOM 03(WS020SH)
昨日、発表会がありその場で登場したウィルコム初のAndroidTM 搭載スマートフォン、DIGNO DUAL WX04K。早速ネットでは根強いウィルコムユーザーから賛否両論が上り、その内のほとんどが否定的です。
この端末。確かにいろいろと問題があるのは事実だと思います。
しかし、そこは発想を変え、ウィルコムの新製品ではなく、ソフトバンクモバイル発・PHSの資産を活用した端末、という認識になれば問題はないと思います。
まず、一番の致命的問題はメールアドレスの問題。リリースによれば、
話し放題スマートフォン専用料金
「ウィルコムプラン D」の提供開始について
より抜粋。
「ウィルコムプランD」にご加入のお客さまのメールアドレスのドメイン名は「@wcm.ne.jp」となります。現在ご利用中の
ドメイン名「willcom.com」、「pdx.ne.jp」、「**.pdx.ne.jp」の継続利用はできません。
とあります。確かに「機種変更」という概念から見ればとんでもない事です。今やメールアドレスは重要な連絡手段ですから、それが変わってしまう、というのは大きな事柄です。
しかし、ですからソフトバンクモバイルとしては、「ウィルコムのAndroidTM 搭載スマートフォンを出した」という認識はないと考えるのが妥当だと思います。
主要3キャリアの共通した問題として、音声通話をすると料金がかなり莫大なものになってしまう、とういうものがあります。
ところが、この点についてウィルコムは同社間であれば通話料無料(時間上限あり)であったり「だれとでも定額」に加入すれば他社でも固定でもかなり通話料を抑える事が可能です。
なので、スマートフォンで問題であった通話料の面を、アドバンテージのあったPHS回線を利用する、という方策に出たのがこの端末の落しどころと思うのです。
ウィルコムは事実上破綻していて、それをソフトバンクモバイルが吸収して、自社にはない利点を補うかたちで会社の統合資産を積極利用する。経営体としては実に自然な出来事だと思います。
通話料が気になるスマートフォン(ケータイ)希望ユーザーは、この端末を買ってください(新規前提をかなり含む)、と。
もちろん、長年のウィルコム(DDIポケット)ユーザーで、そろそろ機種変更をしたい、と切望していた層にとってはとんでもない肩透かしと思います。
でも、毎回、機種変更にうってつけなモデルが出るのが約束事ではないですし、正直、PHSユーザー層にはいまそれだけ注力する価値がない、もしくはソフトバンクモバイルにはまだそちらに力を割くパワーはない、と見るのが正論だと思います。
とくにW-ZERO3ユーザーの落胆が大きかったのは想像に難くないですが、別に会社側だって、「毎回、あなたがたが待ち望んだ端末を出しますよー」とはアナウンスしていませんし、企業姿勢&資本主義としてはそこに注力する旨味はない、と判断された結果と言えるでしょう。
他、問題点としてはおサイフケータイ®、ライトメール(ケータイで言うショートメールやスカイメール)への非対応。前者は、ウィルコム端末では現状1機種しか対応品がなく、必要であればその端末を選択するか使い続けるか。後者は、かなり問題だと思うのですが、これも先述の、ウィルコムの端末ではなくソフトバンクモバイルの端末にPHS回線が載っかった、と考え方を変えれば頷かざる得ない仕様と思います。
ですから、オフィシャルにも各社の報道にも言えますが、「ウィルコムの新製品!」っていう表現は当てはまらないし止めた方がいいと思います。070の古参ユーザーの反感を買うだけなので。
それに呼応してウィルコムユーザーのソフトバンクモバイル排斥の動きというか流れもありますが、破綻して買収されたのだから文句は言えない、とも思います。
まだ070が使えるだけ有難い、と考えてもおかしくないでしょう。
ケータイユーザーや一般の人にとってはJALに続き国庫を使って会社一個を再建させている、という見方もあるわけで、今回の発表内容は確かに長年のウィルコムユーザーとしては残念に感じますが、今の段階では頭を低くして、とにかく再建を目指してもらって、ゆくゆくはまたひとつの会社として立ち上がってもらう事を切望するしかないと思います。
ちなみに、このメール問題はかなり古参ユーザーからの反発が強く、内々に再検討に入った、という情報が散見されます。確かに、これが解決されれば、もうちょっとはショックも和らぐかな、とは思います。

通常の音声端末も2モデル発表された。

佐々木希さんはビデオレターで登場。

グループ全体としては、機種もカラバリも一気に増加。

こんな売り文句。

iPod touchとの比較。少し大きい。ディスプレイが指紋で汚い。拭うべきでした。

基本画面構成。筐体のフロント塗装、ぼくは好き。あと、フォントが見やすい(判読しやすい)という印象。

背面はシンプル。これだけ面が広いので、確かにおサイフケータイあればグッジョブだった。

追加の音声端末、その1。

その2。
会場関連情報に続きます。
やかん
『GoogleID取得』
↓
『オンラインサインアップ』
↓
『メールの転送』
で、なんとか回避出来るかと…