
ちょっと扱いの難しい、あまりスッキリはしないお話をしようと思います。それは、通称トレールで必ずといって起きる、複雑な感情の入り交じりについてです。
野山を爽快に駆け抜けることができるMTBやオフロードバイクは、たいへん楽しいものであると常日頃ボクは感じています。複雑に隆起する天然の大地と2つの車輪だけでコンタクトするあの独特な感覚は、いつも新鮮な気持ちを沸き立たせてくれます。
この自然とのふれあいを楽しむため、人はしばしば大地との共存を図りながらそれらに少しずつ手を入れて、人工のセクションやルートを作り出します。
MTBであれば、山中のどこかに遊歩道・登山道に近いものを切り開いたり、大きな公園にジャンプなどを設けたショートコースを造ったり。オフロードバイクでは河川敷にコースを造ったりします。
個人的には、不特定多数の人間がその環境構築に関わっているものをざっくばらんに捉えて「トレール」と。しかるべき集団(機関)がその維持に関わって、かつ公共的に料金を徴収しているのを「コース」であると考えています。
最大の違いは、前者は怪我は自分持ち、後者はある程度、運営機関によるフォローがあるという程度の認識です。そもそも、難しく考えたことありませんし、考えたくもありません。
それで、この(ボクなりの解釈の)トレールについてです。
前述したように、トレールというのは誰かしらの手が入っていると考えています。どんなに状態が悪くてもです。倒木があれば切り崩して安全に通れるようにする。大きな石がゴロゴロしていれば、取り除く。雑草が生えてくればひどくなる前に刈り取る。心ない人がゴミを放置していけば、有料の業者を呼んででも撤去する。そうやってなるべくトラブルが起きないようにしているはずです。
その努力には頭が下がる思いです。
しかし、これらはすべて自発的なものであって、そういった行動を起因として誰のものでもない公共地(もしくはその括りすらない曖昧な土地)を閉鎖的なものにしてよいものなのでしょうか?
この手のトレールには、昔から2つのパターンがあると感じています。
せっせと努力しながらも、明るく誰にでも開放的で、最低限のマナーのみを課して、約束を守れない人には厳しく対応する。しかし、排除ということは決してしない。オフロード(ダート)に親しむことをひとつのきっかけとして、そこから色々な世界を広げていってもらおうというタイプ。
もう一つは、せっせと努力しているのは同じですが、それ故に閉鎖的傾向で、初っ端からここはあーするな、あそこはアレアレだからどーだとか、そういったことが最優先事項なタイプ。走って楽しむのが先なのか、必死でその場所に固執するのが先なのか。ひどい手合いだと、手間賃と称して走行料を取るケースもあります。
うーん、どうなんでしょうかね。これ。
時間見つけてはトレールに手を入れている人にとって、いきなりやってくる外部の人は一瞬煙たく感じるかもしれませんし、努力も顧みず無法者ぶりを発揮する一見さんも時にはいるでしょう。まあ、カチンとくると思います。
外部の人からすると、なんだよぅここは自然の野山だぜ、人が立ち入りにくい河川敷だぜ、走ってもいいでしょ? そもそも、あんたの土地ってわけでもないだろう、っていうこともあると思います。困った考え方ですが。
ボク個人の考えとしては、どっちがどうかってことはないと思うのです。
100人いれば100通りの考え方、感じ方があるわけで、さらにそれぞれの個人が異なる立場、環境にいるので事態はますますややこしくなります。それをひとつに集約するのは、どだい無理な話です。
しかし、たったひとつ大切なことがあると思います。
それは、まず一番始めに発する言葉の内容です。言葉を発するのがどっちからでも、そんなことは問題ではありません。そこでどういった物言いをするか、ということです。
おとなの社会&協調が必要な世界では、ものの言い方というのはとても重要です。一般の方であれば当たり前にお分かりになる事だと思います。言ってる内容は同じでも、言い方で印象はガラッと変わります。
「使ってもいいですか」「こんにちは」「申し訳ないけど、これこれは遠慮してもらえないですか」のような、双方が事象を抵抗なく受け入れられる表現がとても大切です。
「今日は暑いですね」
こんなひと言でもいいと思います。まずスムーズに言葉を発して、それからそのエリアにうまく溶け込んで・溶け込ませていけばいいと思います。いきなり他人を排除するような、または自分本位な言葉を発するべきではありません。双方、嫌な気分になるだけです。
特に気を付けてほしいと感じるのは、申し訳ないですがそこに頻繁に出没するローカルライダー(ボクはこの表現がとてもキライ)による物言いです。
総じて高圧的で一方的です。おなじオフロード(ダート)を愛する者同士、相当気を遣った発言・態度を心がけるべきです。長年、その土地で活動しているが為、お山の大将的ニュアンスなっているケースが多いのは、否定できない事実だと思います。
もちろんそうではない人・場所もあります。逆に、一見さんがとんでもない態度でドカドカやってきて、好き勝手やって帰ってしまうこともあります。
お互いが、ここは俺らが手塩に掛けて造った場所だ。好き勝手使うんじゃねー。とか、ここの場所は誰の者でもないだろ。どう使おうが勝手だろう、といった態度はやめて欲しいのです。
無用なトラブルを起こさないというより、美しい日本人の態度として、向こうが頭を下げる前にこっちが先に下げる、みたいな相手を思いやる譲り合いに近い心がけ、出来ないものでしょうか。
みんな、ダートが好きな共通の者なのですから、お互いに努々気を付けるべきと思います。気分を害して・害されて、後が続くなるというのは一番最悪です。
野山を爽快に駆け抜けることができるMTBやオフロードバイクは、たいへん楽しいものであると常日頃ボクは感じています。複雑に隆起する天然の大地と2つの車輪だけでコンタクトするあの独特な感覚は、いつも新鮮な気持ちを沸き立たせてくれます。
この自然とのふれあいを楽しむため、人はしばしば大地との共存を図りながらそれらに少しずつ手を入れて、人工のセクションやルートを作り出します。
MTBであれば、山中のどこかに遊歩道・登山道に近いものを切り開いたり、大きな公園にジャンプなどを設けたショートコースを造ったり。オフロードバイクでは河川敷にコースを造ったりします。
個人的には、不特定多数の人間がその環境構築に関わっているものをざっくばらんに捉えて「トレール」と。しかるべき集団(機関)がその維持に関わって、かつ公共的に料金を徴収しているのを「コース」であると考えています。
最大の違いは、前者は怪我は自分持ち、後者はある程度、運営機関によるフォローがあるという程度の認識です。そもそも、難しく考えたことありませんし、考えたくもありません。
それで、この(ボクなりの解釈の)トレールについてです。
前述したように、トレールというのは誰かしらの手が入っていると考えています。どんなに状態が悪くてもです。倒木があれば切り崩して安全に通れるようにする。大きな石がゴロゴロしていれば、取り除く。雑草が生えてくればひどくなる前に刈り取る。心ない人がゴミを放置していけば、有料の業者を呼んででも撤去する。そうやってなるべくトラブルが起きないようにしているはずです。
その努力には頭が下がる思いです。
しかし、これらはすべて自発的なものであって、そういった行動を起因として誰のものでもない公共地(もしくはその括りすらない曖昧な土地)を閉鎖的なものにしてよいものなのでしょうか?
この手のトレールには、昔から2つのパターンがあると感じています。
せっせと努力しながらも、明るく誰にでも開放的で、最低限のマナーのみを課して、約束を守れない人には厳しく対応する。しかし、排除ということは決してしない。オフロード(ダート)に親しむことをひとつのきっかけとして、そこから色々な世界を広げていってもらおうというタイプ。
もう一つは、せっせと努力しているのは同じですが、それ故に閉鎖的傾向で、初っ端からここはあーするな、あそこはアレアレだからどーだとか、そういったことが最優先事項なタイプ。走って楽しむのが先なのか、必死でその場所に固執するのが先なのか。ひどい手合いだと、手間賃と称して走行料を取るケースもあります。
うーん、どうなんでしょうかね。これ。
時間見つけてはトレールに手を入れている人にとって、いきなりやってくる外部の人は一瞬煙たく感じるかもしれませんし、努力も顧みず無法者ぶりを発揮する一見さんも時にはいるでしょう。まあ、カチンとくると思います。
外部の人からすると、なんだよぅここは自然の野山だぜ、人が立ち入りにくい河川敷だぜ、走ってもいいでしょ? そもそも、あんたの土地ってわけでもないだろう、っていうこともあると思います。困った考え方ですが。
ボク個人の考えとしては、どっちがどうかってことはないと思うのです。
100人いれば100通りの考え方、感じ方があるわけで、さらにそれぞれの個人が異なる立場、環境にいるので事態はますますややこしくなります。それをひとつに集約するのは、どだい無理な話です。
しかし、たったひとつ大切なことがあると思います。
それは、まず一番始めに発する言葉の内容です。言葉を発するのがどっちからでも、そんなことは問題ではありません。そこでどういった物言いをするか、ということです。
おとなの社会&協調が必要な世界では、ものの言い方というのはとても重要です。一般の方であれば当たり前にお分かりになる事だと思います。言ってる内容は同じでも、言い方で印象はガラッと変わります。
「使ってもいいですか」「こんにちは」「申し訳ないけど、これこれは遠慮してもらえないですか」のような、双方が事象を抵抗なく受け入れられる表現がとても大切です。
「今日は暑いですね」
こんなひと言でもいいと思います。まずスムーズに言葉を発して、それからそのエリアにうまく溶け込んで・溶け込ませていけばいいと思います。いきなり他人を排除するような、または自分本位な言葉を発するべきではありません。双方、嫌な気分になるだけです。
特に気を付けてほしいと感じるのは、申し訳ないですがそこに頻繁に出没するローカルライダー(ボクはこの表現がとてもキライ)による物言いです。
総じて高圧的で一方的です。おなじオフロード(ダート)を愛する者同士、相当気を遣った発言・態度を心がけるべきです。長年、その土地で活動しているが為、お山の大将的ニュアンスなっているケースが多いのは、否定できない事実だと思います。
もちろんそうではない人・場所もあります。逆に、一見さんがとんでもない態度でドカドカやってきて、好き勝手やって帰ってしまうこともあります。
お互いが、ここは俺らが手塩に掛けて造った場所だ。好き勝手使うんじゃねー。とか、ここの場所は誰の者でもないだろ。どう使おうが勝手だろう、といった態度はやめて欲しいのです。
無用なトラブルを起こさないというより、美しい日本人の態度として、向こうが頭を下げる前にこっちが先に下げる、みたいな相手を思いやる譲り合いに近い心がけ、出来ないものでしょうか。
みんな、ダートが好きな共通の者なのですから、お互いに努々気を付けるべきと思います。気分を害して・害されて、後が続くなるというのは一番最悪です。