あんた、まるいもの好きだね~♪

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■バイバイ、シングルグレード

2010-12-27 15:25:37 | VW・T-II
 ウチのVW・T-II(タイプ2)は使用するエンジンオイルに厳しい取り決めがあり、基本、粘度特性の幅が狭い“シングルグレード”で、そして絶対に“鉱物油”が指定です。

時代に逆らえず

 粘度特性というのはオイルの固さを指し示すもので、エンジンの作りによって推奨の“固さ”が決められています。T-IIには写真左のSAE30か別の40が標準で、粘度が一定です。30の対応使用温度(外気温)は0~40℃、40は15~40℃以上となっています(おおよそ)。
 この対応する温度幅を格段に広げたのが現在主流の、マルチグレードというものです。こちらは、例えば写真右のものでは20W-50となっていて、これは冬季時(W)は-20~-15℃、通常時で40℃超に対応という意味になります。マルチグレードの方が、当然対応幅は広く、使用には断トツ便利と思われるのですが、エンジンオイルの粘度というのはメーカー推奨の指定を外れると、低温時でも高温時でも企図したパワーが出なくなったり、最悪エンジンが大破してしまうことがあります。また、旧車ですと名物、オイル漏れが発生するケースもあります。
 これは、“エンジンがマルチグレードに対応していない”のではなく、“そのエンジンが開発された時代にマルチグレードが存在しなく、使用するとどんな症状が出るのか分からない”ということで、場合によってトラブルの原因になるということです。ですから、VWでも特に寒い土地ではシングルグレードは入手しづらく、その時はマルチグレードでもなんとかOKと言われています。
 それで、関東に住むぼくとしてはそういう境遇にはいないので、シングルグレードを使い続けていたのですが、時代の趨勢かショップで使用している銘柄では入手が難しくなってきた、というのです。まあ、グローバルで見ればシングルグレードは限りになく少数でしょうし、鉱物油ともなると益々少ないのだと思います。ここの銘柄でもまだ製造はしているのかしれませんが、適価では入手できなくなるのかもしれません。

冷や熱どちらを取るか?

 新たに導入した20W-50は、事前にショップスタッフの愛車で長期テストをして問題がない、という結論に達してのことなので恐らく大丈夫だと思います。今の時期は、20Wが効いて、冷間時の始動性(コールドクランキング性能)はやはり向上しましたが、今年の酷暑のような夏がまたやってくるとすこし心配です。ぼくはMTBなどの関係でよく山(登坂)に行きますが、エンジンは高速走行時と登坂など高負荷時に高温になりやすいのですが、スタッフはそんな時間もありませんから、恐らく未テスト。人柱になるしかないのかもしれません……。

 ちなみに温度に目を向けてオイルを選ぶ人がいますが、これは間違いなので注意です。オイルはあくまでもエンジン設計に合った物を使う、というのが絶対的な約束です。

*あと、写真のSAE30はまだ未開封でたんまり中身入っています。同じ銘柄だから混ぜるのはOKですが、継ぎ足ししていくうちに特性変わっていくんだろうな……。

やかん

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