カサカサの感想ハダで備忘を保てるか

日々の感想、音楽の話、研究と教育を素材に、
作文の練習を兼ね備えた一皿。
かしこまった文体風のソースを添えて。

遣る方ない怒り

2009-10-18 16:26:17 | 研究と教育
今年は政局があって、国政や国策に大きな転換が図られていることは、日々のニュースでもお馴染みとなった。

予算の無駄を省いて政治主導の政策にまわすのだが、無駄を省いて浮いた資金を掘り出して、その上、マニフェストの政策実現のために予算をつけると90兆円になるというニュースも最近あった。初めてみる概算のような気がする。

政党政治は政党が徒党を組んで政治をするから、その善し悪しは時の評価に依ることになる。

この90兆という数字は、無駄で官僚主導だと批判され、さらに赤字国債を発行して景気を云々とする前政権政党のやり方とは、まったく違うタイプになる。その度の政策が失政であったと評価されると、これまでで一番の無駄遣いをしたことになるだろう。

さて、「無駄の見直し」の話に戻すが、この週末に共同で研究をする先生から情報が入った。日本科学研究費補助金(略して「科研費」)にもメスが入り、若手研究者に補助をする部門と、新規研究領域を開拓しようとする部門の次年度採用公募が停止された。

○平成22年度科学研究費補助金の新規募集課題の公募停止について

今、大学で「教授」と呼ばれるポストにある方々は、もちろん、長年の経験と実績、そしてそれに見合った研究業績が認められて、その地位に君臨する。

現在なお研究を継続し、優れた成果も挙げることは当然であるけれども、そもそもその華々しい業績を打ち上げる端緒は、30~40代の若手とか中堅に差し掛かったとか言われるころに出てくることが多い。

ノーベル賞を受賞する業績も、何十年も前の基礎研究が現在欠くことのできないものにまで発展したから、「後で」受賞するのである。

今回予算を省かれて、これらの2項目について公募を停止したということは、真に飛躍する自信と野心に満ちた若い世代の研究の芽を摘む行為に他ならならない。

現在の内閣には総理大臣、副総理を含め、理系出身の閣僚が3人いるので、科学技術政策は期待してほしいというようなことを、組閣後の閣僚記者会見で生放送で見聞きしたことを私ははっきりと記憶している。

確か総理大臣は政界に入る前は助教授であったと記憶している。自身はどうやって助教授にまでなれたのか、今一度思い出していただかなければならないように思う。あるいは、研究業績と関係なく家柄でご出世になったのではないのかと要らぬ勘繰りを為されても仕方がない。

今回の処置はそれほどの行為であろうと、今は率直に思う。

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2 コメント

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いわしをなくすべきですヽ(`Д´*)ノ (みかんぴあの)
2009-10-18 21:26:23
「遣る方ない怒り」の「遣る」の読みも意味もわからないのに、こういう難しい日記にコメントをしにきた私を褒めてください(笑)

研究者への補助金(?)をなくすのは私も大反対です。研究は日本を作るものですから、お金を出さなかったら日本はもっとアホになりますヽ(`Д´*)ノ

そんなことよりいわしを廃止すればいいと思います。こないだTVでやっていましたが、いわしには「いわし組合」とか「いわし連合会」とか「いわしの会」とかものすごくたくさんあって、財団法人とかになってて天下りしてます。

いわしは美味しいけどそんなに色んな所で研究しなくてもね。さかな君に任せておけばいいと思います。さかな君はどっかの大学の先生だし☆
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いわし (やきめし)
2009-10-19 00:13:45
>みかんぴあのさん
コメントありがとうございます。
私の生家の近くには境港があります。
鰯の水揚げで、ふた昔くらい前まで全国でも有数の水揚げ量の漁港でしたが、鰯の数が減って見る見る順位が下がったようです(泣)

というわけで、実家ではしょっちゅう鰯を食べてました。大好きです。新鮮だから、刺身から煮つけから天ぷらから焼きから何でも食べました。

確かにいわしにへばり付かなくてもいいですから、とにかく昔のように食べたいものです(^_^)
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