先日の、朝日新聞長野版に「薬草再び」という記事が載っていた。
江戸時代から薬草王国を誇った長野県が遊休農地解消の切り札に薬草栽培を復活させる計画があるという。
2001年までは薬用植物を栽培する農家の戸数は全国一位だったがその後、安価な中国産が流通し始め衰退した。
一方、過疎化と高齢化で遊休農地は増え続けている。そこで持ち上がったのが「もう一度、薬草を植えよう。」というアイディア。薬草には、ドクダミなど雑草に近い物が多く高齢者でも簡単に栽培できる物が多い。香りが強いので鹿やイノシシなどの食害獣が近寄らず、山間部の狭い傾斜地でも育つという利点も注目された。
県は、今秋から菅平薬草栽培試験地で実験栽培(ウイキョウ、ドクダミ、オオバコ、カノコソウ、センキョウ、トウキ)や農家向けの研修会を行い、来秋には農家による生産に結び付けたいようです。
そんな記事を読んだ日、私は「馬ぶどう(野ぶどう)」の採集に出かけました。
川端の山道に、こんなに茂っています。
秋に青紫色の実がなるこの馬ぶどう。こちらに来て知った植物ですが、関東、関西周辺の山地でも採集できるようです。
こんな本も出版されています。実、刻んだ茎や葉を焼酎につけて1~2年保存した物を民間薬として使用。本によると色々な事に効くようですが、この辺では、虫や蜂に刺された時に塗ります。庭仕事中に虫に刺される事がよくありますが、塗るとすぐに痛みやかゆみがおさまります。毎日、杯1杯呑むという人もいます。
出来ました。3,6ℓ。2年ほど寝かせて置くと、透明な焼酎が茶色に変色してきます。