Europeサマーキャンプ1981

Belgium
最初のサマーキャンプはベルギーの教会跡を借りて現地のスタッフが段取り
をしてただ私たちはその指示に従うというやり方で進めていった。沖ヨガの方
針は予定があって予定がないのだ。そうすることでどんな状況に追い込まれ
ても対処できる能力を高める為の生活すべてが修行になっている。今回のサ
マーキャンプに参加した人数はおそらく二百人は越えているようだった。ミー
テングで先生が太極拳をやっているならお前が指導しろと言われ、私は少し
困ってしまったが勇気を出してやってみることにしたのである。太極拳も一年
少し習っている程度で人を指導するようなレベルではないのだが、先生に言
われると「ハイやります」と言うほかなかったからである。
教会の周りを散策
沖ヨガ道場の一日のおおまかなスケジュールは五時起床でまず洗面後すぐ
50分読経でその後はジョギングしてから水風呂に入り体の新陳代謝を良くす
ることにありその後は朝食である。朝食も食べても食べなくてもよく食べない
人は申し出るのである。朝食といっても味噌汁か蕎麦湯で基本的には朝食
抜きが当たり前で体は午前中には排泄に傾いているので体の浄化を重要視
する事を学ぶためなのだ。自分の行動はすべて自分で決めることになってい
てジョギングの距離･走り方などめいめいが工夫して行うことを基本としてい
る。だから誰かが何かを教えてその通りにやれば良いと言う様な一律的な教
えではないのである。

Europeサマーキャンプ1981

Luxembourg
ルクセンブルグで沖先生とお会いして気軽に記念写真を取らしてもらったが
貴重な写真である。三島道場での先生は恐ろしく怖い人で腹の底から震え上
がるほどの迫力で修行生をはじめ弟子たちも顔色が変わってしまうのだ。し
かし、こうやって身近にお目にかかると気さくな田舎のおっさんというような感
じなのである。なんだ大したことはないなと軽く先生を見ていた自分が後にな
ってとんでもない私の態度であったのを悔やむことになろうとは。