モトGPってバイクレースががあって・・・
簡単に言えばバイク版F1みたいなもので1年かけて世界を転戦しながらワールドチャンピオンを決めるレースなんだけどね
僕らの世代、・・・’80~90年は空前のバイクブームでさ
同年代の(当時の)若者は男も女もネコもシャクシもバイク乗りがいいっぱい居たんです
ツーリングで北海道を目指すヤツもいたし、僕らは週末に皮ツナギ着て峠やダム湖をレーサー気分で駆け抜けるのがカッコイイと思ってた
実際、公道で膝を擦りながら走る写真をバイク誌に投稿してランキングするコーナーがあったりとか・・・
今じゃ考えられないおおらかな時代
テレビ東京で深夜に放送されるロードレース世界選手権(後のモトGP)が楽しみでたまらなかった
レースは125cc、250cc、500ccと排気量ごとに3部門に分かれているんだけどその一番小さな125クラスに気になるライダーが出てきたのよ
上位を走る当時の日本人ライダーに混じってやたら手足が長い16、7歳のイタリア人の少年があれよあれよと成績を上げてゆく
彼の名はバレンティーノ・ロッシ
伊藤四郎扮するベンジャミンが着けていそうなキンピカのでっかい蝶ネクタイやサムライヅラをテレ東が「おふざけ」で渡したのだろうね
レース後に行われる勝利インタビューにそれらを付けて応じたりと律儀というかひょうきんというか、その人懐っこさも僕らは惹かれていった
1997年に125ccで年間チャンピオンになった翌年250ccへステップアップ
その年は慣れぬマシンに苦労するものの翌年また年間チャンピオン
更にステップアップした最高峰の500ccでも2年後の2001年に年間優勝
3クラス制覇したバレンティーノに僕らはシビレた
予選は決して良くなくても決勝で職人のように前のライダーをパスして最後には優勝する
そんな姿に僕らは憧れた
そんな彼に少しでもあやかりたいとコーナリング中に内側の足をステップから離すクセを真似したくらいだ
(危ないからやめた方がいい)
翌年レギュレーション(レース規約)の変更でこれまでの2ストローク500ccエンジンから990cc4ストロークエンジンに代わっても彼の勢いは止まらず15年間で9回のワールドチャンピオンを全カテゴリーで獲得した唯一のライダーとなった
2011年からチームを移籍した頃からバレンティーノの名前はなかなか上位で見る事がなくなってきた
マシンが合わなかったり勢いのある若いライダーが台頭してきたり・・・
気が付けば125cc時代から彼と戦ってきたライダーはほとんど引退をしていた
自分も名前の知らないレーサーが出場するモトGPに興味だだんだん薄れていった
思い起こせば30年前、あんなにバイクに乗っていた周りの友人もずっと乗り続けているのは僅か数人になっていた
ここ数年は雑誌やネットのレース結果しか見なくなった
上位では無いもののモトGPレーサーの平均年齢が20代前半の中で40代過ぎたバレンティーノがそれでも頑張っているのが嬉しかった
頼もしかった
2021年42歳で現役を引退
あぁ、今年のモトGPではもう彼の名前を見る事が無いのか・・・
バレンティーノ、おつかれさま
でも君のいないモトGPはやっぱり寂しいです
※自分の記憶があいまいな部分もあるので年や説明に間違いがあるかもしれませんがお許しください
長い間のレース活動 お疲れ様でした!
たぶん本人は頂点を極めても尚納得できなかったり、好きで続けたかったり。。。
凡人には判りえない事でしょうか。。。
きたくもそうなりたかった。。。かも(笑)
ちょうどどハマりの世代だったので・・・
きたくさんにそんな野望があったとは