概 要
国東半島は両子山を中心に、二十八谷と呼ばれる 放射状の谷が浸食されて、
六郷を成している、この六郷に開かれた、六郷満山(天台宗寺院全体を称して)
神仏信仰の霊場の山で、遊歩道沿いには至る所に石仏が 鎮座されている。
どの山も高くはないが、鋭く浸食されていて険しい。私的には佐賀県の黒髪山
が似ているかなと感じた。
両 子 山 ( 721m )
ふ た ご さ ん
この山は 山麓に観光で知られる両子寺がある。
アクセスはマイカー利用のほうが良く、本堂下の駐車場まで入れるが、少し手前の
両子寺の終点バス停付近に駐車し、参道を辿るのが良い。 5~6分進むと朱塗りの
無名橋と二体の仁王像が迎えてくれる。 登山道は寺の境内を通り、沢を伝って舗装
された林道を進む。やがてジグザグとなり 尾根に着く、右へ辿ると電波塔があり
山頂に着く。 山頂は展望台があり 360度のパノラマが得られる。
両子寺山門 無名橋
百体観音
帰りに 三合目のお山巡りコース(両子の七不思議)を辿ると、奇岩の針ノ耳や
百体観音などがあり、その地の風土や信仰が偲ばれる。
両子寺奥ノ院
この仏閣は、崖の中に埋まり込む様に建てられ、崖と一体化している。
日本建築の素晴らしさをただただ感じる。
津波戸山 ( 529m )
つ は と さん
この山は 八十八箇所の巡拝路が有り、切り立つ岩上や窪みには 色々な石仏が鎮座し
11月20日頃 地元の方が 参拝順路をガイドして下さり、安心して登れる。
山香町 国道10号線からJR日豊本線を渡り、松尾の登山者用駐車場に駐車し
小川沿いに小屋敷集落を登って行くと登山口がある、進んで行くと道が分岐するが
登山道は直進する、参拝順のルートをとるなら 左の道へ辿るが、先で合流する。
合流点から少し進むと 水月寺奥院 があり、避難小屋として利用できる。
奥ノ院から3分ほどで稜線に着き、津波戸山山頂は、右に行った処に有るが、
道は塞がっていた。 コースを左にとり、雑木林を8分ほど進むと、眺めの良い
展望所に立つ。 三角点は 北東に5分の処にある。
切り立つ崖の上や窪地には、八十八体の石仏が座している。 地元のガイドの話では、
当時は背負って運んだとの事、信仰の力を感じずにはいられない。
田 原 山 ( 鋸 山 ) 542m
た はら やま のこぎりやま
大分県、速見郡 山香町 登山口は 国道10号線 又井から約6㎞ 鋸山トンネルの手前に、
駐車場とトイレが 完備されている。 田原山は 別名 鋸山とも 呼ばれていて、
名のように鋭く浸食された尾根筋が 万里の頂上を思わせる、コースはこの1.2kmの
岩稜あるきとなる。11月10日前後だと、マユミの紅葉が赤く彩り、コース中は
奇岩や石仏が迎えてくれる。 特に熊野磨崖仏は有名で、是非 立ち寄ってみたい。
* 険しい山で 雨天前後は 避けたい。
大観峰より撮影、この岩稜を歩く
屏風岩
奇岩 大観峰より
* 地図は手書きで、正確ではありませんので、参考程度に見て下さい。
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