山田の案山子

日々是吉日

火罰・水罰・木罰・金罰・食罰・紙罰・・・?

2013年07月28日 | 時事・ニュース
「もったいない」と「断捨離」と・・・
 日替わりの絵が楽しい「しつもん!ドラえもん」は今、環境編が続いている。先日は、水道を1分流しっ放しにすると約12リットルの水が無駄になると教えられた。蛇口をひねれば水がほとばしる便利さは、無駄と表裏一体だ。

先の小欄で「みずばち」について書いたら、幾つも便りを頂いた。「水を雑に使うと水罰があたって水に不自由する」と云う戒めである。或る女性は、水だけでなく「火罰(ひばち)」や「紙罰(かみばち)」があたるから粗末にするなと、親から教えられたそうだ。

農民作家の和田伝(つとう)が戦前に書いた随筆を送って下さった方もいた。随筆には、女中さんの性格は井戸端で水を使わせれば分かる、とある。締まりなく使う者は一事が万事で、味噌でも醤油でも同じだと云う。現代人にも当てはまりそうな、鋭い観察である。

「湯水のように使う」と云う表現に、和田は異を唱えている。田舎の人は惜しげもなく水を使う事はなかった。時は流れて今、日本人は1人1日平均で約300リットルの生活用水を使うようになった。

水から目を転じれば、まだ食べられるのに捨てられる食品が、国内で年に500万~800万トンにのぼると云う。食料の過半を海外に頼りながら、こうも粗末にする国は、いまに「食罰」があたりそうで怖い。

何にしても、物が有限である事への謙虚な畏れを失いたくはないものだ。地球には今70億の人間がひしめく。「もったいない」に通じる「罰」の感覚は、古いがモダンだ。埃を払って磨きたい。


  フィリピンの或る地方では、トイレットペーパーが無いそうだ。と言うよりも貴重品として使われて居ると何処かで誰かに聞いた事が在る。

 トイレの後は川や水道水で洗い流すそうだ。
 トイレットペーパーを高級ブランドバッグから出し、空港やレストランで口元を拭いたり汗を拭く事が帰国後の楽しみでもあるそうだが・・・土産には此のトイレットペーパーを沢山持って帰るのだそうだ。

 水道を捻れば水が出る筈が、集中豪雨と土砂災害で飲料水の確保に間に合わず断水中の地方が在る事を今朝のニュースでも報じて居った。
 逆に猛暑と干ばつで農作物の不作を訴える地方も在る。

 少年時代、天秤棒を担いで水汲みに行った事を想い出す。トイレは新聞紙だった。裏山に小枝や薪になる木を切りに行き、鉈で薪割りをした事も懐かしい想い出でもある。
 家が理髪店であった事から髭剃り用に新聞紙を綺麗に切る事も日課の様なものだった。其のうちゴム製の髭剃り皿が出来た。

 風呂や炊飯は薪だった。石炭や練炭から石油やガスに・・・そして電気へと変わった。
 40年前のオイルショックの時にはトイレットペーパーの買い占めが報じられたが、当時ロール式だったのかは思い出せない。

 「もったいない」分かっちゃ居ても・・・衣食については無駄は無いと思うのだが、金については無駄が多過ぎた。此処で云う湯水の如くに金を使って来た。宵越しの銭は持たねぇのが江戸っ子だと粋がって来た事も今となっては愚痴になる!



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