田辺にある一休さんのお寺は若葉の緑に包まれていました。雨がさらにその緑を深くしていました。一休さんというととんち話を思い出しますが、禅僧、一休宗純とは、当時(室町時代)の禅の世界の風潮に強い反発精神を持ち、現実の人間としての生き方に悩みながら自分の考え、気持ちを行動にあらわし生きたお坊さんということです。ですから、破戒僧ということなのでしょうか。一休さんは天皇の子供という境遇だったことが人の生き方をより深く考えさせたのでしょうか。今でも人々に親しまれ、敬われているのは、そのせいかもしれません。今に残る一休さんの事績の一つに一休寺納豆があります。蒸した大豆にはったい粉を混ぜ、麹菌などで発酵、乾燥させたとても塩辛いパラパラした味噌のようなものです。10年ももつという保存食だそうで、一休さんが晩年住職になった大徳寺の特産品でもあるそうです。一休寺の住職さんから一休さんについてのお話を聞いてから堂宇や一休さんの木像を拝観しました。また自筆の書や江戸初期の枯山水の庭園もゆっくり見ることができました。知ってるようであまり知らない一休さんについてもう少し知りたくなりました。
また今回の京都旅行では、嵯峨野を重点的に訪れました。保津川下りも楽しみ、小倉山の麓の緑に包まれたすばらしい寺寺を自転車で回り、初夏の京都を満喫しました。
また今回の京都旅行では、嵯峨野を重点的に訪れました。保津川下りも楽しみ、小倉山の麓の緑に包まれたすばらしい寺寺を自転車で回り、初夏の京都を満喫しました。