平成21年度版の『犯罪白書』によると、平成20年の1年間で、警察が犯罪と認めた件数は253万3351件である(略)こうした事件の数だけ、加害者の家族も存在している。(略)加害者家族が心ならずも背負ってしまった十字架の重さと。償いのありようを探ってみたい
『加害者家族』鈴木伸元著
日本という社会において加害者家族の置かれる立場を理解する上で「世間」というキーワードがある。世間において人権や権利はない。あるのは「お互い様」という関わりだけ。西欧的な意味での「個人」は「世間」に存在しない。日本は個々人があいまいな「世間」によって成り立っている
『加害者家族』
日本の刑法はドイツを基盤としたが「共謀共同正犯」は日本特有。ドイツでは自分の意志で犯罪を行う犯罪者という存在が前提だが、日本では複雑に絡み合った人間関係の中で「そうなってしまった」という犯罪が一定数存在したため、こうした理論を導入しないといけなかった。
『加害者家族』鈴木伸元著
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