在留韓国人3世から帰化した弁護士の城戸は、
かつての依頼者・里枝から、
事故で亡くなった夫・大祐の身元調査をして欲しいという奇妙な相談を受ける。
夫の兄が遺影の写真を見ると弟でないと言い出し、
ならばこの夫は誰か?
それが、ある男、なのだ。
ある男は、戸籍売買により、
赤の他人のなりすました人が、
なりすましたまま死亡した訳だ。
そんな、ある男の出自を弁護士が調査を始め出すと、
戸籍売買が何度も、
誰でも行われている状況に気付き、
本当は韓国人である弁護士である自分のアイデンティティが混乱してゆき、
家庭生活に不和が生じながら事件は解決する。
そんなある日、
弁護士自身の不和が無くなるが、
何故か弁護士の妻が少し変であることに気付き、
自身もある男に感化された自己に気付く。
淡々とある男の調査が進むが、
戸籍と自分という問題なら色々とあるにも関わらず、
最期のオチが不倫とは情け無い作品となってしまった。
それにしても最初と最期の映像が、
ルネ・マグリットな様な絵画に弁護士の背中が重なる意図構図が重たいね。
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