PENTAXの双眼鏡は、今流行りのタイプこそ少ないものラインナップは揃っている。
特に小型軽量に力を注いでいるように思われる。
気づけばZD 8x43 EDに、すっかり魅了されていた。
舶来物の双眼鏡は知っていたが、覗いたことはなかった。自分には当時これがすべてだった。
地味なロゴも気に入っている。
ショールームから見るビルの外壁のタイルは水平垂直。これに歪みがないことにまず驚いた!
2万円の双眼鏡でも、これと言って気にならないのだ!
嫌らしいことに夕暮れ時の金属のテカる街灯も見た。色収差が出ないのだ!!
うーむ....。
これは風景撮影時にいちいち望遠レンズをファインダーで覗いて撮影して、モニターで拡大し画像をチェックする前に
ザックリ見ると便利ではないかと思ったのです。
実際、この双眼鏡が威力を発揮したのは
6等星クラスの彗星が出現したとき。
天体望遠鏡のファインダーでも見えていたはずだが、双眼鏡だと正立像なので、あっさり発見!
実視界、見掛け視界はそれほどでもないのだが、比較的クリアで周辺まで歪みの少ない双眼鏡だと思った。
715gの割には手になじみ、ブレにくい。
キャップもぶらんと垂らしておけ、紛失しずらく良い。
視度補正のポップアップ式は調整しやすいのだが、気づけば動いてる...。
もう少し、ロックを固くできなかったものかとは思う。
マルチコーティングは舶来物のそれとは異なるが、国産のコーティングでは最高クラスだと思っている。(個人的に)
実際フィルム時代の写真作品では国産では最高のコーティングだったのがsmcPENTAXです!!
今後は風景撮影の望遠レンズ用、天体観望用に活躍予定。
満月を見ると、かなりのハレーションが....。
とは言いつつも、ひと昔前のに比べれば少ないハレーションです。
やはり手持ちで8倍は使いやすいです。
10倍は、じっくり観察するにはよいのですが、色々と使い勝手に問題が発生し始めるようです。
10倍になると、このわずかな倍率の差で細やかなものが見え始めます。
ただ、これは個人的な趣味なのか手持ちの双眼鏡は、だいたい10倍以上は購入しないですね。
やはり手振れの関係でしょうか。
この辺に関しては、よくテストされてから購入された方が良いと思われます。
つたない文面にお付き合い下さり有り難うございました。
【追記】
今流行りのフィールドフラットナー搭載双眼鏡と比較してみた。
カタログスペックでは、本機は非球面レンズを使用していると記憶しているがフィールドフラットナーの文言はないです。
夜間、遠くの街灯で周辺のピントを確認してみたところ、上、左右は画面中心でピントを合わせても来るのに対し、画面下が少し悪かったです。私の双眼鏡だけでしょうか?
ただ野鳥や天体では、あまり気にならない。鈍感と言われてしまえばそれまでだが、使用上差支えない範囲である。
裸眼だと覗くときアイカップを伸ばしても、ややチラチラしてしまうのはMONARCH HG 8×30と似ている。
メリットは口径43mmでありながら、コンパクトに作られている点であろうか?
シンプルなケースもクッション性は低いが、使い勝手は良い。私が購入したころより実売価格もやや下がっており手が出しやすいのだが、他社からもう少し安いハイスペックシリーズがあることを考慮すると購入は悩ましいかもしれない。