ダブル介護の憂鬱

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行ってきます

2024-05-22 22:26:29 | 日記
本日、母、老健へ。夫が送ってくれました。
今度はショートステイから入所に切り替わるので、数ヶ月は帰って来ないことになります。
私は仕事があるので、母と簡単な朝食を食べ、洗濯物を干した後、7時30分に家を出ました。
「お母さん、行ってくるわね。お大事にね」と声をかけました。
母は、ベッドに丸くなって、何か言っていますが聞こえません。
「じゃあね」
振り返らずに家を出ました。
母がいる家から出かけることは、これからはあまりないのだろうなと思いました。
一緒にいると元気を吸い取られるようで、自分の家に帰りたくなるのですが、こんな時間がなくなるのかと思うと、しんみりします。

今朝も、「今日は私はどこに行くの?」と言うので
「○○(老健の名前)よ」と答えると(さっきも言ったけど)
「ああ、そう。ああ、これだから、施設に入ってしまった方がいいわ」
「なんで?」
「だって、あっちに行ったりこっちに行ったり、わからなくなるもの。ずっと施設にいた方がいいわ。」

「お洗濯物、出して」
「ないわ」
「お着替えした方がいいわよ」
「これでいいの」
やや、間があって
「これ、洗濯してちょうだい。濡れてるの」
はあ、、、そうですか、、、
私の心の中の声が聞こえてしまったのでしょうか?
「施設の方が頼みやすいわ」
私にああこう言われるのが、いやになったかな?

老健入所に同意してくれて、ほっとしている私です。ショートステイを重ねるのは、費用面でも大変でした。介護保険の範囲に収まらなくて、このままではどうしようかと思った。

でも、やっぱり少し後ろ髪が引かれた今朝でした。
「じゃあね」といつも通りに玄関を出て、リビングの窓を振り返りました。
カーテンの影から見てるかな?
見えなかった、、、
ベッドで丸まっているんだね。

父が倒れる前
車で実家に来て、帰る時
門から出てきて見送ってくれて、車が曲がると曲がった先から家が見える場所があって
父はそこまで歩いてきてくれて手を振ってくれた。
もうそんなことは、ないんだね。父は半身不随で歩けないもの。家に帰ってくることも、難しそう。

考えると悲しくなった。胸がキュッと痛くなった。
だから感情に蓋をした。
「行ってきます」と心の中で言って
さあ、仕事仕事!
仕事があって、よかったなあ。