脳梗塞を患ってリハビリ病棟に入院中の父の老健探し。
既に老健に入所中の母と同じ老健☆☆は、個室しか空いていなくて費用面で厳しく断念。
病院併設の老健Bで話が進みそうだったが・・・・・・
なぜか3日前、まさかの急展開。
老健☆☆が、父の病院の相談員さんに受け入れ可能と連絡してきたという。
都合上、少々高くなるが、通常とさほど変わらない料金設定で。
そ、そうなの?
一昨日、母の散髪に立ち合ったときに、聞いてみた。
「お母さん、お父さんに会いたい?」(父の入所が可能かもと言うことは伏せておく)
「会いたくないわ。」
もう一度聞く
「会わなくていいの?」
「会いたくないわね。」
あ、そうですか。
昨日、父に面会したときに状況を話した。
「お父さんは、どっちがいい?」
父に決めてもらおうと思った。
急展開の話を聞いたばかりの時は
父と母を一緒にすることのデメリット(母の父への過干渉がストレスになるのでは?ということ。母はそういう人なので)
費用面での心配(少々高くなること。)
などを考えると老健Bが順当なのではないかと考えたけど
これは父の問題だから
何より父に納得感がないと「こんなはずじゃなかった!」と言うことになりかねないと思った。
うん、父に決めてもらおう。
父の答えは、私の想像を超えていた。曰く
自分は、おむつを当てられっぱなしの生活がストレスである。
老健Bが、おむつでないのならば、(トイレへの介助を都度してくれるなら)
老健Bに行きたい。
☆☆の話は大変魅力的だが、老健Bがおむつなしで、☆☆がおむつの生活なら、☆☆へ行くことはあきらめる。
えっ そこ?
まあ、父は、ずーっと、おむつのことを気にしてきたから。
頭の中は、常に排せつの問題でいっぱい。
尿意がある時にトイレで排泄する、あるいは排せつしたら交換してもらう
ある意味これは、至極まっとうな要求だと思う。
父は当初「人権蹂躙だ!」と怒っていて
「人員の関係でそれはとても無理」と言われ
なんだか主張した側が、ちょっと我儘みたいに捉えられがちだけど、
考えてみたら、これは正論である。
だからそうしてほしいと、言っているわけではないけれど
正論だということは忘れないでおきたいと思う。
父は自分でトイレに行けるようになりたくて、現在、ポータブルトイレを使うことを練習中。座るのに介助が必要なのだけれど。
母とおむつと天秤にかけて、おむつが勝った??
だがしかし、もちろん、おむつの使用がないということは、老健☆☆にも老健Bにもなくて
それを相談員のTさんから父に説明したところ
納得して
「ならば、☆☆に行きたい」
と答えたそうな。
それが、今日のTさんからの電話でわかったこと。
さらに補足すると
父は、別々の老健に行ったからと言って、母とこの先ずっと会えなくなるとは全く思っていなくて
「ぼくは、どうしても同じところがいいと、こだわってはいないよ。別々の建物にいても、時々会えればいいんだ」
とTさんに話したそう。別々の老健にいて時々会えるなんてことはないのに。
「お父様は、そのあたりがどうもおわかりにならなくて・・・」
そうなのか、そこ、重要なんだけどなあ・・・
「それから」とTさん。
「実は、ちょっとヒヤリとしたことがあって」
なんでも、Tさんが父を訪ねていろいろ話をして、翌日また訪ねると、昨日来たことを覚えていないことがあるらしい。それも、一度や二度ではなく。
「認知症と言うわけではないけれども、少しその兆候があるのかもしれないです。」
これはショック。
思えば先日、夫の名前が出てこなくて「〇〇ちゃん(私の名前)の連れ合い」と言ってたよね・・・
頭脳明晰だった父が・・・
昨日一緒に面会に行った息子が
「ああ、それは俺も感じた。いつもならすぐ、やあMくん! と名前を読んでくれたのに、今日は少し間があった」
そうなのか?
「でも、一日中寝ている毎日だったら、そうなっても不思議でないよ」と息子。
そうかも。
ならば、ここ(病院)は居心地がいいが(医療も看護もリハビリも、介護施設より充実してる)、早く退院して生活の場(即ち老健)に移った方が、いいのかもしれない。
そこに、「母」という刺激が加われば尚のこと。
やはり、夫婦は一緒の方がいいのだろうか?
明後日、老健☆☆に相談に行き、今後のことを決める。