見出し画像

登山と車旅

北アルプス 2021.07.30 1日目 猿倉 大雪渓 白馬山荘

2021年7月30日、金曜日、晴。台風8号の影響で出発を2日遅らせた。コロナ禍の今は、山小屋はすべて予約制となっているから、全ての小屋の予約を取り直さないといけないので大変なのだ。人気の朝日小屋は土曜日になり何とか事情を説明しやっと取れた。以前は小屋の予約などしたことはなかったので、行きの交通機関の変更のみだから楽であった。
前置きはこのくらいにして、今回の北アルプスの行程は、猿倉、白馬岳、雪倉岳、朝日岳、栂海新道で日本海親不知に下り、公共交通機関で馬場島に行き、早月尾根から剱岳、剣御前小屋、奥大日岳、大日岳、称名滝へ下る8日間の行程だ。本来は昨年実行の予定であった計画だ。まずは前半の猿倉から親不知まで。


前日29日に白馬からバスで猿倉の猿倉荘に入る。時間的には白馬尻小屋まで行けるのだが今は閉鎖中だ。白馬駅前から眺める白馬三山(左から白馬鑓、杓子、白馬)だ。

白馬駅前14時のバスで猿倉に14時27分に着く。バス停の目の前が猿倉荘だ。宿泊者は10人にも満たずガラガラだ。コロナ禍なので、シュラフかシュラフカバーで布団の上に寝るのだ。

1日目、翌30日5時48分、水道水(でも沢水、これから水といえば沢水)2Ⅼを補給して猿倉荘を出発。

10分も登ると林道に出る。さらに数分も歩くと鑓温泉への分岐を左に見送る。鑓温泉の道は途中崩落で通行止めになっている。陽はあるが稜線は早くも雲がかかっている。
緩やかな上りの林道を30分ほど歩くと、林道は終わり山道となる。こちらも緩やかな上りだ。
6時58分白馬尻小屋に着く。小屋は組立式なので閉鎖中の今はない。

ここから沢右岸の灌木の中を歩く。
20分も登ると7時30分大雪渓の取り付きに着く。初めてだから雪が多いのか少ないのか分からない。表面は小石やほこりで黒っぽい。抱いていたイメージとはかけ離れている。吾輩は少しでも軽くしようとチェーンアイゼンを試してみた。
雪渓上を流れ下る冷気で、最初のうちは涼しい姿のお兄さんも途中から着込んだ。
平日だからかコロナ禍なのか、写真で見るアリの行列はない。緩やかそうに見えるが、登ってみると結構きついのだ。
雪渓上部まで登ると左上のガレた斜面から、手の平大の石が音を立てて転げ落ちてくる。多くは雪渓の手前で止まるが、雪渓まで来ると音が無くなるから、よく見ていないと石を受けてしまう。要注意だ。
大雪渓を1時間20分ほど歩いて9時5分抜出す。雪の多いときは右の沢をまだまだ上まで雪渓上を歩けるそうだ。今年は解けるのが早かったようだ。ここでアイゼンを外し、右の斜面を登ることになる。ちなみにチェーンアイゼンの効目はというと、爪が小さいのと、土踏まずに爪がないので、ザラメ状の雪では時たま滑る。4本爪(貸しアイゼンはこれ)、6本爪のアイゼンがよいだろう。
雪渓を抜けた後の道は、荒れていて枝沢を橋で渡ったり、
急斜面をジグザグに登ったり、

はたまた雪解け水が流れる道を登ったり(ここらあたりが小雪渓か?)と変化に富んだ道を歩いて、
10時34分葱平(ねぶかっぴら)上部(避難小屋まで数分)だろう所に着いて昼食。


ここから見下ろす大雪渓は一仕事終えた感じでいいですね。雲が湧いてあっという間に五里霧中だ。
雲が切れると左手杓子岳下の槍がいいね。
ここから先はお花畑が広がる。ロープで高山植物が踏み荒らされぬようにしている。
数分も登ると避難小屋の前を通り、
さらに10分弱登ると鞍部に頂上宿舎が見えてきた。もう少しだね。
小屋から25分ほど歩いた11時37分くと2553m地点にある自然保護案内板を見る。
案内板の通り、高山植物が目立つ。
ウルップソウは沢山あるのだがすでに盛りを過ぎ、花を見たのはここだけ。

頂上宿舎手前の急坂を上り、

12時24分頂上宿舎に着く。

今日の泊りの白馬山荘も見える。

稜線に出る僅かな登りの斜面にもお花畑が広がる。
12時39分稜線に出て白馬岳への道を取る。
白馬山荘に向かう道は今までと比べるとなだらかな上りなれど、山荘に向かうにしたがい勾配を増しキツイキツイ。
12時59分初日の行程を終える。
受付を済ませ、小屋前のベンチでガスコンロで湯を沸かしコーヒーを飲みながら杓子、白馬鑓が現れるのを待つが、
見えたのは目の前の旭岳のみ。旭岳の山腹の踏み跡は祖母谷(ばばだに)に下る道だろう。
コロナ禍の山小屋は3密を避けるため相部屋とはいえ、仕切りで細かく分けられている。お陰でゆったり寝られる。もちろんシュラフやシュラフカバーを持たない人は、1000円で紙のシーツと布団カバーを買わなければならぬ。
食堂もどの山小屋も一人一人アクリル板で仕切られるか、学校のように同じ方向を向いて食べる方式だ。ご飯もお代わりごとに器が代わるところもあったな。もちろん自分でよそることはできない。
2年振りの雄大な山並みの眺めはいいですね。
いつもは夜行バスで登山口に着いて登り始めるから、標高を上げると頭痛を覚えたが、今回はそれがなかった。
またシュラフ持参で寝るのは、山小屋のじめっとした布団に寝るよりましだと思った。これからはこれがよいかもよ。
今日の行程、
猿倉荘5:48-6:58白馬尻小屋7:09-7:30雪渓取付き7:43-9:05雪渓抜9:19-10:34葱平(昼食)11:05-11:12避難小屋-11:37案内板11:47-12:24頂上宿舎12:33-12:59白馬山荘

余談:パソコンのデータ移行も昨日で終わり、久しぶりにBLOG書きました。今回は国産パソコンの見た目頑丈そうなものにしましたが、15インチサイズながらフルハイビジョンなので字が小さいのがきついです。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事