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登山と車旅

北アルプス 2021.08.01 3日目 朝日小屋 朝日岳 犬ヶ岳 栂海山荘

2021年8月1日、日曜日、晴。前夜女将の話では、栂海新道(つがみ)を下るのは我等を含め2組だけだそうで相部屋の人たちだ。他は白馬岳か蓮華温泉に向かうのだろう。

早めの出発を薦められたので、3時起床4時出発にした。小屋は朝食はないから五目御飯の弁当を前夜手配し朝から食べる。おすまし、お茶、お湯が用意されているのが有難い。
4時3分ヘッドランプを点け出発。
4時30分薄明るくなり、振返ると小屋が見えるようになる。

5時前にはランプなしでも歩けるようになる。
朝日岳も花がいっぱいだ。

5時13分山頂部に着くと朝日が射してきた。
5時15分山頂に着く。

山頂部で雪倉・白馬の道を右に見送り少しく下ると、大きな雪田に出る。
雪田の脇を歩く道は、ハクサンイチゲ、チングルマの花に囲まれる。
下る先に見える山のどちらかは長栂山だろう。
右手後方に白馬大池あたりの稜線と、雲に隠れるのが雪倉岳だろう。
さらに下ると、ハート形の雪田が現れる。
このあたりの斜面もお花畑だ。
前にも見たがこの花なんでしょうかね。アサツキですかね?
日本海側も見下ろせるようになってきた。
スローな出足ながら5時57分吹上のコルに着く。ここから栂海新道の始まりで、東に下れば蓮華温泉だ。
すぐに樹林の道に入るが、
10分も歩くと6時14分長栂山東側照葉の池の木道に入る。



コバイケソウ、イワイチョウ、黄色い花が咲いてる。ボッカの人も頑張っています。
照葉の池への下り口(立入禁止)を右に見送り、池を見下ろしながら花の道を進む。
すぐ隣にも雪田の下に池が並ぶ。
ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)が観られるようになる。
照葉の池を過ぎて、6時43分目の前に台地が広がる。早くもアヤメ平か?意外と近いね(地図を確認すれば違うのは明らか)。

数分ほど歩くと台地に入る。そこは一面石礫のザラ道だ。
左手に高さ20mほどの特徴的な形の大きな露岩が。どう見えますか
ザラ道を10分ほど歩くと、アヤメ平への草付きの下りに入るので、スパッツを着ける。右の池のあたりアヤメ平かと思ったが違っていた。

お花畑にリンドウが多くみられるようになる。
お花畑から樹林の中を下り、
そこを抜けると眼下にアヤメ平が広がる、7時29分。
アヤメ平の上部に着くとまずはキンポウゲの出迎えだ。
続いてアヤメ平の名の通りヒオウギアヤメの群落。
ほかにも色々。
アヤメ平を囲む山には雪田が多く残っている。この雪の多さが池塘を生むのだろう。

アヤメ平から樹林に又入り、
抜けたところの池の手前のお花畑で昼食、8時56分。気が付かなかったがもう10分も下れば黒岩平だった。
昼食後、歩き出すと間もなく眼下に黒岩平が広がる。ベンチで相部屋の人が一服入れている。
下まで降りて沢を渡るとベンチがあり黒岩平の標識を見る、9時29分。
沢の周囲は、チングルマ、ハクサンコザクラ、キンポウゲ、ミズバショウの
お花畑だ。
水場はまだ先にもあるが沢に下らずに水補給できるのはここなので、思い切って栂海山荘泊の水を3Ⅼ手当てして、4Ⅼ/人の水をここから担ぐ。今回最も重いザックとなる。さらにここから先は犬ヶ岳(栂海山荘)に向かって登りなのだ。それでもボッカの人の足取りはしっかりしている。

まずは、黒岩山への緩やかな上りから始まる。
10時27分黒岩山に着く。単独行で親不知から登ってきたという福岡の人に会う。栂海山荘から朝日小屋までの予定だがとても無理なので途中でビバークするという。別れ際に一言、この先ヘビが無茶苦茶多いいよ。
黒岩山からの下りで眺める縦走路。
こんな所にヘビがいるのだろうな。栂海山荘に着くまでに5匹見たから多いいよね。
サワガニ山との鞍部で文子ノ池を見る、11時5分。
30分強も登るとサワガニ山が見えてきた。
山頂手前でガレた所を歩く。
12時10分サワガニ山に着く。雲が垂れ込めているから視界はあまり利かない。
先に進むと間もなく岩場の下りが現れる、ザックが重いから慎重に下る。

下り終わり先を眺めればまだまだ登降は続く。
12時42分、昨年夏に稜線東側の登山道が崩落して、今年7月に迂回路ができた地点に着く。
ハイマツ帯を切り開いての道だ。できて新しいから枝の上を歩いたりとバランスを取りながらの歩行だ。それでも通行できるようになったのはありがたい。
迂回路を抜けても、稜線の道は痩せ尾根で恐ろしい道だ。



痩せ尾根を抜けて一息して、先を見るとあれが犬ヶ岳か(実はガスで犬ヶ岳は隠れている)。
13時7分北俣ノ水場地点(犬ヶ岳鞍部)に着く。先ほど見た山を犬ヶ岳と思っているので長い休憩を取りながら、サワガニ山を見返る。

長い休憩後登り始めもうすぐ山頂だ。
と思ったら、なんとその先があるではないか。まだまだだいぶ先だ。地形図を眺めれば本当にまだまだ先だ。ボーとしてるんじゃないよ!悪いことに遠雷が聞こえ始める。隠れようのない稜線で少し焦る。
ここを登れば山頂とばかり頑張って登る。ポツリポツリと雨粒が落ちてくる。遠雷もあという間に頭上で鳴り始める。
14時7分ようやく犬ヶ岳の山頂に着く。
Kさんが山頂に着くのを見届けた後は一気に小屋まで駆け降りる。
14時15分、本降りになる前に何とか栂海山荘に着く。Kさんが小屋に着くと激しい雨が降り始めた。間一髪免れました。
夕食は明日の朝と昼の食べ物を残し、荷物を軽くするために食べつくすぞ。
といっても、アルファ米の五目飯にお湯を注ぎ食べるだけ。Kさんは重いキュウリを持ち続けてきた。ご苦労様でした。
で今夜の利用者は朝日の相部屋の方と、蓮華温泉から来たという女性2人組(たいしたもんだよ)の6人。
雪倉で会った女性がここのトイレは凄いですよと言っていた。覗いてみれば鉄枠にグレーチングの床、床に矩形の穴。下には斜面に沿ってトタン板。流すのは水撒き用の器具。囲いは自然の樹木。昔の祖母山9合目小屋のトイレを思い出す。小屋の臭いトイレより吾輩は開放的でいいなと思う。
雨が上がると、小屋の裏に犬ヶ岳だ。山頂は右端

栂海新道は黒岩平までは雲上の楽園だね。一見の価値があると思うがアクセスを考えるとそう簡単ではなさそうだ。長い道のりでした。
今日の行程、
朝日小屋4:03-5:15朝日岳5:24-5:57吹上のコルー6:16照葉の池-6:57ザラ道終端(スパッツ着)7:10-7:35アヤメ平-8:56黒岩平手前(昼食)9:17-9:29黒岩平(水補給)9:45-10:27黒岩山10:37-11:05文子ノ池-12:10サワガニ山12:21-13:07北俣の水13:24-14:07犬ヶ岳-14:15栂海山荘

余談:パソコンのキーボードの無反応は、パソコンのOSを初期状態に戻すことで解消された。当初初期状態に戻すと自分のデータも消えてしまうと言われたが、自分のデータはそのままで初期状態に戻すという選択もあった。これで初期状態に戻したら、キーボードロックも解消され、かつデータもそのまま残った。アプリが残ったのかどうかの確認とWindows updateはこれからだ。パソコン買ったのは拙速だったかな。でも新しいのはディスクがフラッシュメモリー(SSD)だから速くていいよ。
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