谷中マニアの優雅な生活

 谷中の個性的なシェアハウスに住んでいるマニアの生活の記録です。イベント情報、おもしろスポット情報も書きます。

とにかく気持ち良くなりたい、楽になりたい、解放されたい。

2020-02-27 23:59:49 | 日記
そんな思いのもと、ぼくはサウナと出会ったのです。

アルコールはなんの根本の解決にもならない。
酒の席の記憶と会話と意識は信用ができない。
たばこは髪が臭くなる。世間から煙たがられる。
大麻は国に怒られるらしい。
ブロンもたくさん飲んではいけないらしい。
筋トレは面倒くさい。疲れる。身体が重い。
二郎は太る。
射精はする度に、覚えた英単語が抜け落ちていく気がする。

とにかく気持ち良くなりたい、楽になりたい、解放されたい。
そんな意識のなか、きっと何かしらの媒体で「サウナ」というものがぼくの世界に入り込んできたのだ、と思います。
サウナは2、3年前から水面下では流行っていたそう。
というか常に水面下でブームになるかならないか、の瀬戸際をすれすれで行き来しているそう。
何をきっかけに、ぼくの生きる世界の中にサウナが入りこんできたのかは覚えていません。
なんとなしに、これは気持ちよさそうだとぼくは飛びついたんだと思います。

ぼくがサウナと出会った頃は、「ととのう」という言葉がまだ一般化されていない時でした。おそらく。たぶん。きっと。
最近ぽつりぽつりと耳にしませんか、「ととのう」って。
サ道の影響もあり、「ととのう」という言葉が一般化してきているきらいをぼくは感じております。
現に、サウナが好きと言えば、「あぁ、ととのうってやつでしょ」というイディオムが生まれつつあるので、なかなかに浸透しているのだと思います。おそらく。きっと。たぶん。

とにかく気持ち良くなりたい、楽になりたい、解放されたい。
そんな思いのもと、藁にもすがる思い、とまではいかないものの、ぼくは足繁くサウナに通うようになるのです。
当初は「ととのう」という言葉にいまいちピンときておりませんでした。
ぼくは「ととのう」ためにサウナに向かっていたのではなく、
「ブチギマれるらしい」という噂のもと、サウナに向かっていたのです。

サウナに入る。水風呂に入る。休憩をする。
この3セットがサウナの様式美です。
サウナというものに歩み寄らなくては、この流れを知ることはないでしょう。
今更すぎて言うまでもないかと思いますが、サウナは単に、あの蒸し風呂空間を指すのではありません。
蒸され、冷やされ、常温に佇む。
この一連の流れが本当の意味でのサウナでございます。

ベンチで腰掛け、虚空を臨むひと。
水風呂に浸かり、だらしのない声を上げているひと。
銭湯や公衆浴場に居座る、あの連中はなんなのだろうとずっと思っておりました。
風呂にきて、お湯に浸からないイカれた人々と思っておりました。
えぇ、あの人々は、ブチギマっていたのです。

同族嫌悪だったのかもしれません。
あの汚じさん、汚っさん共々は、未来のぼくの姿だったのです。

もともと、単に肉体的な快楽を求めて、サウナに通い始めました。
いずれは自分も快楽に溺れ、間の抜けた顔で、銭湯のベンチに佇む妖怪と化していってしまうのだろうと危惧をいたしました。

しかしです。2回、3回とサウナを経験してみますと、存外、単なる肉体的快楽にのみ特化している訳ではないと気づきます。
体の芯、心臓の奥のような、お腹から背骨あたりにかけて、じくじくとした何とも言えない恍惚感が広がるこの感覚。
それでいて、自分を俯瞰しつつも、自分と向き合っているかのような感覚。
それは、「瞑想」している時の、深い部分にたどり着いている時の感覚に似ているのです。

愚直なぼくは「瞑想」もまた、快楽を伴うという噂のもと試みた経験があります。
ただ、どうしても集中力が続かなく、自分の精神の深いところまで達する事は容易ではありませんでした。
正直なところ、ぼくは本当に瞑想を上手く出来ていたのかは分かりません。
昨今のマインドフルネス的な、意識の高さで瞑想を行っていた訳でもありません。
単なる快楽を求めて、瞑想を行っておりました。
そして、あまり手軽に快楽を感じられない瞑想を手放しました。
そんな「瞑想」の、深い部分にたどり着いた感覚に、「ととのう」は似ていたのです。

再びぼくは、奥底にいる自分と再開を果たしたのです。
思わぬ形での、再会でした。
瞑想で出会った自分よりも、鮮明に奥底の自分に触れられたような感覚がしたのです。

ただ、ブチギマっている事に変わりはないので、その時のぼくは恍惚とした表情を浮かべた、銭湯の妖怪と化していたのでしょう。

サウナは無理やり瞑想の状態に持っていくような、ドーピング的な側面もあったのです。たぶん。きっと。おそらくですが。
こうしてぼくは、サウナの快楽に溺れていったのです。
そして今に至っていくのでございます。

とにかく気持ち良くなりたい、楽になりたい、解放されたい。
その思いのもと、今日もサウナに赴きます。

「わしは前からサウナの魅力を知っていた」
そう言えるためにも、記事を作成いたします。
まだ女の子4、5人が出てくるようなアニメになっていない、今のうちにしたためます。

次回以降、それっぽい感じでそれっぽいサウナのある施設を紹介していければと思います。

そんな感じです。おやすみなさい。


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