小菅の里って、ご存知の方は意外と少なくて・・・。それでイイのです。みんなが知っちゃって大勢押しかけたら、せっかくの大切な雰囲気が台無しになってしまいますから。そんなこと言うと地元の方に叱られるかな・・・。
善光寺に行った翌日、私たちは飯山の小菅の里に行きました。小菅の里は「小菅神社」を祀る小さな集落で、村の入口を素朴な仁王門が守っています。
小菅は国の重要文化的景観地に指定されています。戸隠、飯綱と並ぶ信濃の三大修験道場だそうです。
集落の真ん中を突っ立つように急な坂道が上ると、鳥居があって、その先から奥社に続く険しい参道が始まります。あたりは鬱蒼とした杉の巨木がひしめいて、神域に足を踏み入れる感動を覚えます。
私たちは傍らの「浅葉野庵」というそば処で食事にしました。この浅葉野庵が素敵です。お店の庭は自然の草木がそのまま生かされて、その中を小流れが微かな音を立てていて、こんな風情は大勢では味あえません。
そのあと、私たちは阿弥陀堂に行きました。阿弥陀堂は数年前、映画「阿弥陀堂だより」のロケのために作られた庵ですが、今では地元の人たちに守られて変わらぬ姿を見せてくれます。
「おうめばあさん」は亡くなりましたが、おばあさんの魂は辺りの美しい景色と共に
今でも健在です。