叩かれる「Ｂッキー」さん！

「不倫」・・と言う事を「風俗的」に見て行くと面白いものが見えて来ます。
民法上「夫婦は貞操を護りなさい！」と言う規定はありません。
ただ、法770条で「不貞行為」が離婚事由には該当しますよ・・と規定していることから、反対解釈上「夫婦は不貞行為」をしてはならない・・と言う規範が出来てきます。

では、被害者側の「配偶者」は何を請求するのか？「離婚」となれば「不貞行為の配偶者」に慰謝料請求でしょう。
根拠条文は709条「不法行為」が考えられます。
また、「不貞行為の配偶者」と関係を持った「相手」側も、法719条「共同不法行為」者として慰謝料（損害賠償）を請求される事になります。

夫婦間の不貞行為はざっくり言ってこんな事ですが・・これが「芸能人」となると、別な叩かれ方を見てしまいます。

何時から「日本」は、こんなに道徳に厚くなったの？・・「日本」と言うより「ＴＶ局」と言い換えても良いですが・・「道徳」を前面に出して叩きまくりますね！
「不貞配偶者」やその「相手」側に不利な状況を作り上げて「ここぞ」とばかり攻め立てて来ますね！！
容赦無しに、次から次と当事者に不利な証拠を探して来ます。徹底的に追い詰めます。
報道機関は何時から日本の「道徳」を担当する機関になったのでしょうか？

さて、「Ｂッキー」さんに関しては、私は、何の関心もありません。ど～～～～でも良いです。

ただ、報道機関の「報道の自由」（憲法21条）」に疑問があります。
個人の私生活を公に暴き立てる行為を「人権侵害」と言います。
これが、「道徳」と言う鎧を着せて「報道」すると、あたかも「正義」の報道になってしまいます。

何が言いたいのか？・・「日本」は「道徳」に厚い国であり、「報道機関」はもっと「道徳」に厚い「第4権」としての地位を・・何時から獲得したのか？

・・と言う。「風俗」的には興味のある現象が起きていることを認識したまでです。

「国民の知る権利」の裏には「国民の知りたくない」権利がある事を、微弱ながら主張しておきましょう・・学者の方々には笑われますかね？