感謝の日々

日々の出会いとエアデールテリア空(くう)の成長を記録します。

ことば

2008-03-31 | 日々の出会い

 人はさとりの世界と

 迷いの世界とを区別する。

   それが人の基本的な虚構である。

 物を見ている時にも

 物を見ないでことばの意味を見てしまう。

 ことばとものを同一視すると原因と結果、

 運動と変化、主体と客体など

 すべての関係は成り立たない。

 関係というものはものが本体をもたず、

 空であるときにだけ成立する。

 我々はことばを信用しているが

 それが、迷妄の根源となる。

 我々は言語の世界とそれを離れた空の世界とを

 知らなければならない。

 ものが空であるということは

 ものが本体をもたず、他のものに依存してのみ

 存在することである。

 しかし、空というものはあるわけでもない。

 空という仮の名づけにすぎない。

 だから、縁起、空とは有と無を離れた中道である。

 空は事実を否定するものではなく

 空を理解した時にはじめて事実の世界は

 障害なく成立する。

 さとりの世界と迷いの世界は

 別々にあるのではなく

 どこまでも一如である。

              ナガールジュナ(龍樹)

 今日もありがとう              

             合掌

                 愚・惠真尼



  

 

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