私は実家の近くに住んでいるので、週に一回程度、実家に行きます。
その時に、夫も一緒に行くことがあり、お茶を飲みながらおしゃべりしています。
ありがたいことに、夫は娘のために私の実家の近くに住むことを決め、私の両親のことも大切に思ってくれています。
私が逆の立場だったら、とてもじゃないけど出来ないことなので、本当にそこは感謝しています。
先日、実家に行ったときに、夫が私の母と話をしていました。
夫の仕事の話をしていたのですが、「うんうん」と話が弾んでいました。
楽しそうで良かったなあと思いながら、たまに会話に参加しながら見ていました。
家に帰ってから、夫が私に言いました。
「お母さんは、色んなことに興味を持って、色んなことを知っているから話していて楽しいし、理解してくれる」と。
私の両親は好奇心旺盛なので、割と色んな事に興味を持っています。
娘は、「ばあば（私の母）は共感力が高いよね」と言います。
確かに、言われてみればそうです。姉の夫も、私の母にはよく話しているし、頻繁にラインも来るほど。
話を聞いてあげて、共感して、話も広がるので、楽しいのでしょうね。
もともと母は、そんな感じではなかったのですが、変わったのか、そんな面を私が知らなかっただけなのか
昔とは全然違う、優しいおばあちゃんになっています。
（父に対しては、そうでもないです。やはり夫婦なので。）
おそらく、私に対しても「子供をしつけないといけない」という気負いがなくなったせいか、コントロールしようという言動がなくなり
穏やかに話せるようになったんじゃないかなと思います。
諦めたとも言えます。言っても無駄だから。
その時夫は、「自分の母親は一生、自分のことを理解できないんだと思う」とぽろっと漏らしました。
私の母とは話が弾むけど、自分の親とはそれができないし、自分を理解しようともしないと。
なんだか、とても寂しいような悲しいような気持ちにもなりましたが、本当にそうだなと私も思いました。
そういえば、夫が自分の母親と仲睦まじく話している姿は見たことがありません。
2人にすると、言い合いになってしまうか、話がかみ合わないか、黙るか。
まあ、母親と息子なんて、そんなもんでしょって私も気にしていなかったのですがね、
そもそもコミュニケーションの仕方が違うというか、コミュニケーションの目的が違うんですよ。
夫は、相手の話を理解して共感して、自分の意見や気持ちを伝えて、交流したい。
そこから話を広げて、お互いの思いを伝えあいたい。色んな事を知るのは面白い。
お義母さんの場合は、人が笑える話をして、その場を楽しくしたい。みんなが笑っていたらうれしい。
自虐ネタや、身内、身近な人の話題が好き。
私とお義母さんは、お互いに遠慮もあるし気遣いもするので、それなりに会話できるしギクシャクもしないのですが
おそらく実の親子だと、お互いに甘えもあるからなんでしょうね、言わなくてもいいことを言ったりしますね。
会話の目的が違うから、かみ合わないし、相手の話を聞かないし。
面白いと思う話題も全然違います。
これはもう、どっちが良いか悪いかではなく、二人の違いなんだなと。
本当は、自分の親にわかってほしいという気持ちは、子供の時からずーっとあると思うのですが
そもそも、向こうが理解しようとしなければ、理解されないので、気持ちは一方通行のままなんですよね。
その寂しい気持ちは、私もわかりますが、
「自分以外の人が自分のことをわからなくても当たり前」と開き直ったら、気にならなくなりました。
それに、そう思っていたら、いつの間にか私の両親は、だいぶ私のことを理解し信頼してくれるようになりました。
不思議なものですね。
やはり、自分が自分の世界を作っているのだなあと思います。
自分が自分のことを知って、信頼していたら、いつの間にか周りの人もそうなるのかもしれません。
たまにしか会わない身内の場合は、そこは当てはまりませんけどね。
私の場合は姉ですが、波動がどんどん乖離して、どんどん合わなくなっていってます。
それでいいのだと思います。もう、そこは諦めました。身内でもね。
ネガティブをベースに行動する人なので、私とは違うのです。
違うのだからしょうがない。どっちが悪いとかじゃないんですよ、きっと。
本当は理解し合いたいし、仲良くしたいのですが、違うから仕方ないんだよなあ。
そこで無理して合わせようとしたって、苦痛なだけですから。
きっと、夫も母親に対する気持ちは同じなんだと思います。
違うのです。合う合わないがあるのです。
そこに血のつながりは全く関係のないことなんだと、また感じました。
私と夫は、夫婦で分かり合えているのだから、とてもとても幸せなことだなと思います。
自分が一緒にいて幸せな人と関わって、無理をせずに、気持ちよく過ごすことが、これからの時代の生き方です。
改めて、人との関わり方をもっと、気楽に考えようと思いました。
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