色々と記入して提出する必要があります。
息子の通う小学校は、変更事項があったら訂正する
というやり方で、毎年同じ書類が数枚返されるので
記入は割と楽です。
その他に、新しい担任の先生から、「担任に伝えたいこと」や「どんなクラスにしたいか」など
書いて欲しいというお手紙が来ます。
特段、書くこともないのですが、敢えて書くなら…と
毎年書いていること。
それは「一人ひとり、個人を尊重すること」。
これは、私が小中学校時代に、理不尽な集団生活を送ってきたため
みんなと同じが正しいとか、同じようにしなくちゃいけない
という指導や雰囲気を作るのは、やめてほしいと思っているからです。
今は、そういう感じはだいぶ薄まっているので心配はしていませんけど
自分のことも、相手のことも、それぞれ違うけど
そうなんだねって認め合うことが、子供のうちからできたらいいなと思います。
先日、娘と小学校時代の話をしていました。
娘は小さな頃から、人見知りせず誰とも臆せず話せて
自分の思ったこともはっきりと言う子です。
時には、それで相手を黙らせてしまうこともあり
小学生の頃は、そのあたりのさじ加減がうまくできていないこともありました。
私なんて、その頃は口をつぐんでしまっていたから
言えるの羨ましいなと思いましたよ。
娘が小学5年生の時のこと。
担任の先生は、海外の日本人学校へ勤務していた経験のある人で
これまで会ったことのないタイプの先生でした。
住んでいた国のお話は、とても面白そうでしたし
ギターを弾いて、その国の歌をうたってくれたりと
楽しい授業もしていました。
まあ、私が個人的に外国の学校の話とか、生活とかに
かなり興味があるので、羨ましかったっていうのもあって。
それに、海外で生活していた人は、日本の学校しか知らない先生とは
明らかに感覚が違うと思いました。
その翌年も、たまたま海外経験のある先生でしたが
とても良かったです。
ここからは、当時の娘に聞いた話。
ある日、クラスでレクをやることになりました。
大半は「ドッジボールをやりたい」と言いました。
クラスのお楽しみ会と言えば、定番のドッジボールですね。
娘は、それに反対でした。
なぜなら、ドッジボールという勝負ごとになると
一部の男子が、勝ち負けに異様にこだわり、ヒートアップしすぎてケンカになるから。
せっかくクラスのみんなで、楽しい時間を過ごそうというのに
トラブルになるのが目に見えてるドッジボールはしたくない、と。
先生は、「反対意見の人はいますか?」とみんなに聞いたので
娘は手を挙げました。
たった一人。
「それはなぜですか?」と理由を聞かれたので
思ったことをそのまま言ったそうです。
先生は、しっかりと娘の意見を聞き、クラスのみんなにも意見を聞きました。
1人VS他全員ですから、結局、多数決でドッジボールに決まりました。
先生からは、「こういう結論になりましたが、どうですか」と
一応、確認があり、仕方なく承諾したと言っていました。
当然、娘はドッジボールなんて全然おもしろくなかったと言っていました。
集団生活だから、多数決は仕方ないですね。
それでも、きちんと一人の意見を有耶無耶にせず聞いてくれた先生と、
堂々と自分の気持ちを話した娘に、すごいなと思いました。
絶対、こんなの面倒くさいやり取りなのに、おろそかにしていなくて。
良い先生だなあと、その話を聞いて思ったし
全員を敵に回すような発言を、臆せず言える娘は
相当強いな〜って思いました。
っていう思い出話をしたら、当人はすっかり忘れていたらしく
自分の仰天エピソードに大笑いしていました。
今だったら、絶対できない!って。
まあ確かに、言いたいことを黙っておいたほうが
自分の為である、という状況はありますから。
特に女の子の集団だったりするとね。
子供だったからこそ、なのかもしれません。
けれど、発言の場があって、話を聞いてくれるという状況があったから
できたことだとも思います。
そんな先生には感謝しています。
そして、大人の私達でも、やはり伝えにくくても
伝えたほうがいいことって、あるよなあと思いました。
我慢せずにね。
新しい学年になり、息子ものびのびやってほしいなと思います。
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