本日は、最近読んだ本のことを書きます。
図書館で借りてきたこちらの本『JK、インドで常識ぶっ壊される』熊谷はるか 著。
この本は、図書館のティーンのコーナーに置いてありました。
埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2022で一位に選ばれた本です。
娘も知っていると言ってました。(読んでない)
面白そうだなーと思って、借りてきました。
ちょうど息子が高熱で寝込んでいて、何もできなかったので一日で読みましたよ。
このタイトルと表紙の感じからして、「ほとんど知らなかったインドという国に住んで、びっくりした!」という
女子高生の体験をつづった本なんだろうな、なんて軽い感じを想像していたのですが・・・
違いました。
もっともっと、考えさせられる深い内容が後半にありました。
多感な時期の高校生が、実際に目にして体験して感じた、生き生きとした情景や心の動きや戸惑いや葛藤や
いろんなものがリアルに描かれていて、
中高生にも読んで欲しいけど、大人にも読んで欲しい本です。
この方が素晴らしいのはもちろんですが、10代だから、こんな風に受け取り感じ、行動できたとも言えるなあと思います。
私は20代で中国、ベトナムに住み、驚きの連続で、カルチャーショックだらけで
生活を通して、色んなことを考えるきっかけにもなったので、この方の気持ちが少しわかります。
インドって、好きで旅行する人、長期滞在する人はおそらくいっぱいいて、その体験を書いた本もたくさんあると思うんですよ。
でも、父親の転勤で、よく知らない好きでもない国に行って生活するってね
好きで遊びに行った人とは、全然視点が違います。
生活するのは、もっと違います。
また、仕事で行った人とも違う、高校生の視点。
それがまず新鮮なのです。
私は20年前に20代で住んで、びっくりしたアジアですけど、2003年生まれの彼女にしてみたら
もっともっと、衝撃だったに違いないです。
だって、日本の公立小学校だって、和式トイレがない世代ですよ?
私の娘もフィリピンに行って、床がびちょびちょでしかも水が流れないトイレを経験し
日本との違いを大きく感じたと言ってましたけどね。
その年齢のお子さんからしたらねえ、市場で鶏をしめてるのとかさ、ショックですよね。
でも、それどころじゃないショックを、彼女はさらに現地で知ることになり、自ら行動していくところがすごいです。
自分には何ができるか?と考え、学び、行動を起こし、この本を書いて、印税の一部をインドのために寄付をするというところまでいっています。
もう尊敬しかないですよ~。
このような若者が、これからの地球を作っていくのかなあ、なんて思ったりして。
読み終わった後は、一人の大人として、私は何ができるのかな?と考えさせられました。
さて、内容が面白く、読みやすいのも魅力なんですけど、これを高校生が書いたというのが、
本当にすごいなあ、というのが読み終わった時の一番の感想でした。
私のこの感想が稚拙すぎて笑ってしまいますが。
いやほんとね、高校生でここまで書けるの?と。
我が家にも高校生がいますけど、とてもじゃないけどね・・・。
この著者は、中3の途中でインターナショナルスクールに転校していますけど
英語で特に困ったような記述もなく、お友達もたくさんいたみたいなので
英語も日本語も、しっかりとできている人なんだなと思いました。
やはり、中学生まできちんと国語を勉強されていたんだなと思います。
(インタビューで、もともと本を読むのも、文章を書くのも好きとおっしゃっていました。)
私の娘の通う学校は、国際高校と言っているだけあって外国語科があり、帰国子女やハーフのお子さんもいるんですけど
日本語があやしい子も、多々見受けられるんです。
学校から配られるお手紙で、何かの感想とか体験をつづった短文などを私も読む機会があるんですけど
お?日本語おかしくない?みたいなの、ちらほらあります。
おそらく英語を話せる子なんだろうと思いますが、日本語も英語も中途半端なのでは?という印象を受けます。
だから、この著者の方は、英語も日本語もできたうえでの、この体験、行動なんだよなあって思うんですよ。
日本人として生まれたなら、やっぱりちゃんと日本語を学ぶのって大切だよなあって思いました。
この本の感想とは、ずれていますけども。
この前、たまたま子供と一緒に図書館に行って、ティーンのコーナーを見て偶然に出合えた本ですが
これも出会いですね。
コメントを投稿するにはgooブログのログインが必要です。