連休も終わりまして、今日から通常通りです。
私はまだ喉が痛いのですが、だいぶ良くなったので、今日からちゃんと一人で家事をします。
さて、先日少し触れたお話の続きをここで。
私の夫は、双極性障害という病気を持っています。
この診断が出たのは、2,3か月前のことです。
それまではずっと、うつ病を患っていると思っていました。
双極性障害というのは、かつては躁うつ病と呼ばれていた病気です。
言葉のまま、躁状態とうつ状態が繰り返される病気です。
夫の場合、うつ病を何度も何度も、数年空けては繰り返していました。
私は結婚前のことはよく知らないのですが、さすがに結婚して8年目あたりに、繰り返しすぎじゃない?と思い
双極性障害のことが思い浮かびました。
二年くらい前、私はこちらの本を紹介しました。
作者のお母さんの病気をテーマに書かれたエッセイ漫画です。
この本をわざわざ買って読んだのは、夫も同じ病気では?と思ったからなんです。
作者のお母さんも、始めはうつ病と診断されているのです。
双極性障害って、わかりづらいのですね。
どんな病気にしろ、精神疾患を持った家族を支えるのはとても大変なことだと思います。
その気持ちが痛いほどわかるので漫画を読むと泣けてきます。
それだけでも、私にはとても役に立った本なんですが、双極性障害という病気の可能性についても考えることになったので
とてもいいきっかけになったと思っています。
ですが、当時は夫に言っても「自分は違うと思う」で終わりました。
私も専門家じゃないので、「そうか、違うかな」としか。
同じ病気でも、人によって症状の出方は違いますし、検査してわかるような客観的な数値とかもないので
余計に、この病気かも?とは考えにくいんですよね。
それにね、自分のこと客観視できたら、こんなに長く苦労してないよね~。
今になればわかるけどさ。
そのまま時は過ぎ、夫は元気になり(うつ状態は休めば回復します)、次第にまたもやエンジン全開で働き出しました。
夫の場合、躁状態は働き過ぎになります。
睡眠をろくにとらずに、早朝から夜遅くまで仕事をしても平気、という様子。
イライラして、ゆっくりと会話することもできません。
なんというか、「心ここにあらず」なんですよ。
でもね、本人はこの時、自分のことを絶好調だと思っています。
何でもできるような気がしていて、力がみなぎっていて、とっても元気!って。
家族から見ると、やばい感じなんですけど。
夫の場合、外からはただの仕事熱心な人に見えるので、家族以外には、特に変に見えないらしいです。
そしてそのうち、体力の限界が来るのか、躁鬱の波が来るのか、ぱたっと動けなくなります。
そしてやっと、このタイミングで双極性障害かも?と本人も疑うようになりました。
それまで通っていた精神科から、現在のところへ転院して、やっときちんと診断された感じです。
病院選びも重要ですよ、ほんと。
↑この本は、精神科医のTomyさんが書かれていて、参考になりました。
大事なのが、やはり本人が「躁状態があるんじゃないかと思う」と、これまでの経緯を話したことです。
そんな判断材料がなければ、お医者さんは何もわかりませんもんね。
病院にかかる前に、二人でこれまでの過去のことを振り返りました。
困ったことに、本人はかなりの記憶をなくしています。
これって、この病気の特徴らしいんですけどね、辛かったことも、絶好調だと思ってたときのことも
かなりのことが、すっぽり頭から抜けてるんですよ。
え?覚えてないの?ってことがしょっちゅうあるの。
だから、そばで見てきた人が一緒に振り返らないと、お医者さんに話すこともできないんです。
本当は家族同伴の方がいいのかもしれませんね。この場合。
夫の場合、離婚歴や転職の多さにより、客観的に見ても「おかしくない?」と判断できる要素はあったようです。
私と再婚したのだって躁状態だったと思うし、転職してなかったら私と会ってないわけだし
まあ人生、そんなふうになってるんでね、病気も必然なんですよ。ってね。
でも、この病気はジェットコースターみたいなんですよ~、巻き込まれる家族もね。
やっとこさ病名がわかり、投薬治療が始まりました。
私は病院も薬も好きじゃないけど、この病気は薬を飲み続けるのが大事なんだと思います。
その薬で、ジェットコースターみたいな人生が、穏やかなトロッコ列車みたいになるのなら、とてもいいなと。
これからどんなふうに経過するかはわかりませんが、病気の正体が判明したので
道が見えた感じがします。
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