読んだのは、こちら。
『あきれた紳士の国イギリス ロンドンで専業主夫をやってみた』
加藤雅之著
記者をしていた著者が、奥さんの仕事の転勤で
イギリスに引っ越し、専業主夫として暮らした日々を書いています。
娘さんが一人いて、お父さんとしてママ友と関わったり
学校の休暇中は、親子で過ごしたりと、子育てを頑張っている様子もあります。
イギリスと言っても、私は行ったことがなく、ヨーロッパの代表くらいにしか思っていませんでしたが
イギリスという国の特徴がだいぶあるように思いました。
私は異国で暮らす人の体験、生活を知るのが好きでして
本を読んだり、ブログを読んだり、インスタなどに投稿された漫画を読んだりしています。
色んな国の色んな生活を知るのは、とても面白いのですが
今回、本を読んでいて気づきました。
私は、ほとんど女性が書いたものを読んでいるということに。
こちらの本は、男性目線で書かれているので、淡々と事実を述べている感じが強いかな。
著者がジャーナリストっていうのもあるでしょう。
文章が堅いなあ、と私には感じられました。
(それぞれ好みがあると思います)
情報量は満載です。
学校のこと、生徒の親のこと、食のこと、家のこと、などなど。
日本ではちょっとないような、小学校、中学校のこととか
思った通り、イギリスの食文化がチープなのとか
素敵な見た目に反して住みにくい住居のこととか…。
食に興味のない国で、毎日、ちゃんと美味しいご飯を作るって
結構大変だよね〜って、共感しながら読みました。
とは言え、ウインブルドンという場所なので
色々と手に入る環境ではあったようで、私が体験したような
不便なところでの自炊とはまた、状況が違いました。
けど、日本では色んなものが、ちゃんとした品質でいつでも手に入る
ということが、いかに素晴らしいことかわかりますね。
イギリス生活の戸惑いの他にも、専業主夫としての戸惑いも書かれており
それも、わかるなぁと思いました。
二十数年も会社員をしてきたら、主夫をするって抵抗があるでしょうし
しかも主婦でなく主夫という少数派。
毎日、娘さんを学校まで送り迎えして、放課後は
子供たちのお母さんと共に、遊び終わるのを待つなんて
結構、苦痛だよなあ…。
送り迎えで時間は拘束されるし、昼間の空き時間はそんなにないし
さっさと帰れず、かと言って他の保護者と仲良くもなれない。
私は女性だけれど、大企業の駐在員の奥さんとは
仲良くなれないから、ちょっと気持ちわかるな。
ましてや、現地の人となんて、言葉の壁もあるしねえ。
住まいに関しては、よく聞く不便さ。
これはどこの国でも、似たようなものなのかなと思いました。
すぐに故障するとか、修理に来てもらえないとか
修理してもすぐ壊れるとか、水漏れするとか…。
イギリスは古い建物も多くて、見た目にはとても素敵みたいですが
老朽化による住みにくさは、想像し難いほどですね。
総じて、なんだかんだ言って日本はすごいと思います。
住みやすいですよ。
食べ物は美味しいし。
ただ、きちんとしたところが窮屈でもありますよね。
イギリスの近くの国、フランスやドイツやイタリアなどの暮らしも
日本人目線で、知りたいと思いました。
近くたって、きっと全然違うのでしょうね。
日本と中国、韓国も違いますもんね。
また図書館で探してこようと思います。
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