それはまだ、私が学生の頃の話。
その時は夏の暑い日で、私は帰宅するために駅から駐輪場まで歩いているところでした。
少し前から、突然の土砂降りが始まり
すごい雨だったのですが
私は傘を持っていなかったので、ずぶ濡れで歩いていました。
どうせ家に帰るだけだし、濡れてしまっても帰ったらお風呂は入ればいいや〜って。
若い子の発想ですよ。濡れるの嫌じゃなかったんだろうか。
今だったら、止むまで待つか、傘を買うか
バスで帰るか、何かすると思うんですけどね。
そんな姿で駐輪場についた頃、
前から歩いてきた青年が、自分のさしていた傘を私に差し出し
これあげるよ、って、渡してくれました。
え?いや雨すごいのに、くれるの?
呆気にとられている間に、その人は雨の中を走り去っていってしまいました。
びっくりしすぎて、一応、ありがとうございますと言ったものの、聞こえていたかどうか。
これから駅に行って、電車に乗るだろうに、そんな濡れちゃって良いのかなぁ
って思いましたけど、親切な行動に感謝ですね。
ビニール傘だったし、気軽にくれたみたいですけど
どこの誰かもわからず、返すこともお礼をすることもできず。
それにしても、とっさにこんなことできるのって、かっこいいですよね。
自分が濡れちゃうのにね。
優しい青年に感謝。
もう20年以上前のことですけど、まだ覚えてますよ!
優しい行動って素敵ですね、ずっと心に残ります。
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