夫が双極性障害と診断され、治療を始めてから、もうすぐ1年が経ちます。
おかげさまで、夫の体調は良く、精神状態が乱高下することもなく
安定して、元気にしています。
月に一回の通院で、決まった薬を処方してもらい
毎日薬を飲んでいます。
初めのうちは、自分の病気を受け入れる事ができず
毎日薬を飲むことにも抵抗があったようです。
治療を始めてから、何ヶ月かしてやっと気分の落ち込みから脱したので
それまでは、だいぶネガティブな感じでした。
体力もなかなか、回復しませんでしたし。
ゆっくりと自分の中で、受け入れる時間も必要だったのでしょう。
私は何の病気か分かって、治療法もわかって
これからどうしたら良いのか見えてきたのだから
良かったじゃん、としか思いませんでしたが
本人は脳の病気を受け入れるのには、かなり抵抗があったみたいでした。
体の病気とは違って、明確にデータでわかるわけでもないですから
そのへんも、難しい点ですよね。
薬も、飲まなくて済むなら飲みたくない、と思っていたようですが
飲み続けることで、安定した精神状態を保てているので
今は受け入れ、忘れずに飲むようにしています。
幸い、副作用も全くないみたいで。
やっと自分で、「今、正気だな」と自覚しているようです。
躁状態ではイライラしたり、突然怒ったり、寝ないで働き続けたり
本人に自覚がなかったとは言え、かなり疲れていたはずですからね。
逆に、うつ状態の時は落ち込み過ぎますからねえ
その時も、ものすごく辛そうでした。
それがない人生は、穏やかですよ。
そりゃあ、生きていれば誰でも大変なことがあり
落ち込んだり、逆にうまくいって興奮したり
ということはありますけど、そんなのたまにです。
双極性障害は、これが定期的に交互に来ますから
波乱万丈な人生にしているような感じ。
夫の場合、病気がわかるまでに20年くらいあったのかな?
だからどんどん、躁とうつの感覚が短くなってきて
慌ただしいことこの上なし、でしたねえ。
この1年間は、治療のお陰でこの波がないわけですから
全然、違うと思います。
というか、一緒に生活してて危なっかしくないので安心。
病気を自覚したことにより、睡眠をきちんと取ることが重要だとわかったので
夜遅くなる前に寝ること、夜勤などの寝られない仕事は他の人に任せることが、徹底されました。
先日、診察してもらった時に、お医者さんから
「やっぱり双極性障害でしたね」と言われたそうです。
一年経ってハッキリと、やっとわかったと言えるくらい
この病気って診断しづらいのですね。
ここまで来るのに、かなり時間がかかってしまったけど
今は本人が自分の病気を受け入れ、自己管理ができて
元気に生活できているのだから、これで良かったのだと思います。
これは家族も本当に大変なのでね。
良かったー。
本人が治療に踏み切ったから、今があります。
それがベストタイミングだったということなのかな。
とにかく今は、平穏に暮らせていて、私はホッとしています。
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