オメガねこ

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「神話」 と 「憲法」 ①

2021年02月23日 | 法律
 「古事記」や「日本書紀」等は記紀と言って日本の正史とされています。「等」と書いたのは「先代旧事本紀」も一時期「記紀」に含まれていたからです。「先代旧事本紀」は、「序文」に書かれている「著者や執筆時期などの来歴が偽り」である事や、本章の記述や引用の「矛盾」が江戸時代に指摘され、現在も記紀から外され「偽書」とされています。

 この「記紀(3書)」の原本の成立順は「古事記、日本書紀、先代旧事本紀」とされていますが、それは「序文」を含めた成立順なので、「本章」については、「書き始めた時代」「最後の校正が終わった時代」「最終章を書いた時代」など、様々な視点が有るのでその判断は難しいと思います。

 更に、「序文」を後から書き換えた場合など、何処までを「偽書」とするかは、評価する人の勝手とも言えます。

 また、歴史の正しさは、証明された科学的現象を除くと、勝者である「為政者の意志により決まる」ので、明治以前の日本の場合は天皇が承認した歴史が「正史」となります。但し、明治以降の判断は難しく、更に戦後は「(西洋型)国民主権」の概念が浸透した為に「無智な国民の判断」で決める事も可能になりました。

 「証明された科学的現象」とは言っても。地球が平面だった時は「それなりの根拠」があり、地球が球体になった時にも「かなりの根拠」は有ります。「地球」の名称は「大地が球形」である事を連想させますが、その「71.1%は海面」であり地面ではありません。むしろ「海球」と言った方が「科学的に正しい」と言えます。

 ここで言う「無智」とは、「知識」が無い事ではなく「智識」が無い事です。「智」とは「曰を知る」と云う意味です。「曰(いわく)」とは「理由・事情」の事です。

 「無智」の典型例が「占領統治法(通称、日本国憲法)」です。その内容は、その多くが「図書館の本」からの無断引用で、2週間ほどで写し終えた史(記録)です。確かに、国会で可決され天皇の裁可によって公布されたことから「正式な憲法」とも言えますが、単に「占領統治法の援用」と解釈する事も可能です。

 記紀の「内容」や「序文」の矛盾を以て「正史」から排除する事が可能ならば、憲法の「内容」や「前文」の矛盾を指摘する事で「憲法」を排除する事が可能と言えます。しかし、「法律に矛盾がある場合は、矛盾が無いように解釈する」のが現代法理の原則なので、矛盾を指摘しても「指摘に矛盾がある」とされ、徒労に終わります。

 そこで、「憲法には矛盾が無い」ことは明らかなので、これに矛盾する現実社会を指摘します。

 憲法前文の最初に「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、・・・」と書かれています。

 「正当」の定義は分からないのですが、「国民は国会議員を通じて行動する」と書かれている事から、これは「間接民主制」を意味し、「正当に選出された国会議員が容認しない行動や直接請願」は違憲と言えます。

 一般に「間接民主主義」では国会議員の過半数を以て正当とするので、国民には国会が決定した法律に従う義務を課せられています。これは「憲法は国民を拘束する」事を意味し、定説の「憲法は為政者を拘束する」とは逆である事を示しています。

「為政者」も憲法に従う必要はありますが「統治行為論」によって行政権は拡張可能とされ、法律によって厳密に拘束されるのは「主権のある国民」と言えます。




2 コメント

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Unknown (刮目天 一(はじめ))
2021-02-25 17:39:38
日本国憲法はGHQ占領時代に発布されたものですよ。その時代に日本国民には主権はないのです。愛国者は全て公職追放された後に日本の敗戦革命を陰謀した連中が権力を握ったのです。正史も権力者が権力を維持するために作られる勝者の歴史書ですから、どちらも国民を支配するための権力者のツールと言えば正しいですね。
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Unknown (yk-soft-85)
2021-02-25 18:39:30
はじめさん、こんばんわ。

「日本国憲法はGHQ占領時代に発布された」ことは、以前、私のブログでも書いたのですが、「憲法の違憲性」を指摘しても無駄なので、このシリーズでは最初に、現実社会の不合理を書きました。
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