私色の花

まだまだなんとか頑張って、私なりに咲いています。

泰山木の花。

2017-07-29 23:03:34 | つぶやき


あの日。母の葬儀の日。

花瓶に生けられた
前日まで蕾だった泰山木の花が
翌朝、パカッと開いて咲いていた。



木に咲くこんな大きな花があることを、
今年初めて知りました。
いつもの癖で、直ぐ花言葉を調べてみた。

【前途洋々】
今後の人生が大きく開かれていて
希望に満ちあふれている

【壮麗】
大きく立派で美しい



私のこれからの人生、
そこまでの希望や期待はもう無いけれど。
立派な人生など、歩めるハズもないけれど。
泰山木の花の横で、
『大丈夫よ』
と優しく母が微笑んでいるような気がした。


そして今日も優しく微笑んで、
『おめでとう』
って言ってくれてるかもしれないなー。




ありがとう。

2017-07-04 23:59:30 | つぶやき


今日の早朝、
兄と一緒に車に飛び乗った。
まるでドラマのワンシーンみたいに
病院の廊下を走ったけれど
少しだけ間に合いませんでした。

母と最後まで頑張ってくれた看護師さんが
泣きながら母の最期を教えてくれた。
辛かったと思う。ありがとう。

母も辛かったと思う。
最後、少しも一緒にいてあげられなくて
ごめんなさい。




今、母の横にいる。
さっき兄と交代し、今夜は母と私の二人きり。
薄い掛け布団と枕を持ち込みゴロゴロ。
くつろぐ気満々です。
母の顔は時間が経つごとに
どんどん穏やかに可愛らしくなっていく。
息をして、スヤスヤ眠っているように見える。




私が持っていった
タオル地の巾着とウサ子を気に入って
母はいつも病室の枕元に置いていました。

今夜もウサ子と、そして私も一緒です。
きっと明日の夜も。


これからは、
こんなふうに書いてることも
全部母に見られちゃってんだろーな。

泣き疲れて目が痛い。
こんな夜でも
少し眠れそうな気がしてきた。



今までありがとう。
お母さん。




短冊。

2017-07-02 13:54:17 | つぶやき




【母が穏やかに過ごせますように】

入院する前日、短冊にそう書いて
ちょっと可愛いらしい飾りのすぐ横に結んだ。

翌日、入院したばかりの母に
看護師さんが短冊をくれた。
私が前日に書いたのと同じような
鮮やかなピンクの短冊を、母も選んだ。

昨夜、面会時間が終わった帰り。
少し薄暗く、だだっ広いロビーの中の
幾つかある中の玄関脇にある笹を選び、
母が書いた短冊をそっと結んだ。

玄関の明かりに照らされた笹には、
既にたくさんの色とりどりの短冊が。
そのほとんどは、病気の回復を願うもの。
でも母は、もうそんなんじゃないから

【皆が幸せになれますように】

なんて書いていた。





今、ちょと遅めの昼休憩。
今日はお客さんがいっぱいで忙しい。
病院の母からラインがきていた。
入院してからずっと
あれを持ってこい、これを持ってこい、
ああして欲しい、こうして欲しい、
ああなった、こうなった、だの何だの
いっちょ前の長い文章を頻繁に送ってきやがる。
私にだけでなく兄にも送っているようだ。
病人のくせに…ちょっとうるさい。

でも、
なかなかしぶとくて、
なんだかちょっと嬉しい。