あの日。母の葬儀の日。
花瓶に生けられた
前日まで蕾だった泰山木の花が
翌朝、パカッと開いて咲いていた。
木に咲くこんな大きな花があることを、
今年初めて知りました。
いつもの癖で、直ぐ花言葉を調べてみた。
【前途洋々】
今後の人生が大きく開かれていて
希望に満ちあふれている
【壮麗】
大きく立派で美しい
私のこれからの人生、
そこまでの希望や期待はもう無いけれど。
立派な人生など、歩めるハズもないけれど。
泰山木の花の横で、
『大丈夫よ』
と優しく母が微笑んでいるような気がした。
そして今日も優しく微笑んで、
『おめでとう』
って言ってくれてるかもしれないなー。
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