横尾忠則という人

　先々週、国立新美術館で日展を観てきたんだけど、朝早いのに開場前からなにやら人混みと行列ができていた。日展問題で関心ある人が多いのかなと思ったら、何と隣の会場のダリ展を見にきた人たちだった。

　そのダリ展。昨日のＥテレの新日曜美術館で特集してました。アーティストがダリ展を見てその正体を探るという企画らしいが、横尾忠則の見方が秀逸でした。ＮHKアナウンサーが、初期から順に観ていこうと横尾に振ると、
「初期の作品は面白くない」と作品をすっ飛ばして自分の好きな作品を探そうとする。そして「このような絵は誰でも描くんです」と捨て台詞。格好いい！
　
　そう、私も同感。好きな作家でも全ての作品がいいとは限らない。過去に展覧会でがっかりしたこと多し。音楽でもそう。好きなjazzアーティストの次のアルバムを買って、がっかりしたことも多し。