出会い

　今日は速攻で帰宅し、旅行前描き半端だった美術協会展用の作品を仕上げました。

　
　どうも私の趣向は、皆様とはちょっと違うようである。音楽は一番好きなのがJazz。RockやPops、classicも聴くことは聴くが、それについて目を輝かせて話をするほどでは無い。そして絵画。これも範囲は狭く、ポップアートや抽象画も見ることは観るが描こうとは思わない。デッサンや色彩、トーンなど絵の技術についての話は大好物だ。
　そうなると、まわりに話の合う人はほとんど居ない。実は・・・娯楽映画の話題にもついて行けないし、子どもの頃からマンガもあまり見なかった。家にあった百科事典を毎日見て育った。スポーツもそれほど興味ない。野球やサッカーなどどこが勝とうが負けようが一喜一憂しない。一番困るのは、｢先生は、どこのチームのファンですか｣と子どもに聞かれること。どこのファンでも無いので、大概は質問者と同じにしている。すると喜んで貰える。昔、中学生の時に軟式テニスの個人戦があって、運悪く同じチームのキャプテンと当たったことがあった。そのときは本気で負けた方がチームとしては丸く収まるなと思った。
　
　でもしかし、話が合わない事は寂しい。話が合うと楽しいもんだ。旅行で、旅館の近くの公園へ散歩に出かけたとき、かすかにJazzを演奏しているようにきこえた。近づいていくと、車から電源を引いて、キーボードの自動伴奏に合わせてアドリブを演奏している老人に出会ってしまった。何と50歳にしてピアノの先生の門を叩きJazzを習ったのだという。それから十数年練習しては時折公園で演奏しているという。私はうれしくて、時間のたつのも忘れて話こんでしまった。
　こんなことは非常に珍しい。Jazzや絵が好きそうな人だと思っても、じつはそれほどでも無くて、グイグイ行くと、逆に嫌がられるものだ。その見極めは難しい。