車にはアクセルとブレーキがあります。それと同じように、人の心にもアクセルとブレーキがあります。アクセルとブレーキを上手に踏み分けないと、車は思わぬ方向へ行ってしまいます。
まずはブレーキ。ブレーキの心とは、「やろうと思えばできる。でも、やらない。」自分の心にかけるブレーキです。
実はこれを2学期の終業式の最後に全校生に話しました。教師って子どもに話しながら、自分にも当てはまるなと、ハッとする瞬間があるものです。ゴミのぽい捨て、ひき逃げ、各種の犯罪、犯罪までいかないが、他人への迷惑行為等々昨今の日本人のマナーの悪さや倫理観のなさを見るたびに、心を痛めたり、怒りを覚えたり。そしてその言葉を自分にも言い聞かせています。
そして3学期の始業式に私はまた全校生に話しました。「先生が2学期の終わりに話したことは、セットになっているもう1つのことがあります。それはなんでしょう?」「やめようと思えば、やめられる、でも、やる。」つまりアクセルです。昨今目にする見て見ぬフリを思い描いてください。昨年こんなニュースがありました。ある女子高生が自転車で下校途中、道路に散乱する多くのゴミが落ちている道路を通ったそうです。おそらくゴミを積んだトラックが落として行ったのでしょう。周りの人たちは皆見て見ぬ振りをして通り過ぎていきます。なんとかしなければと思いながらもその女の子はどうすることもできず、仕方なく自宅に帰りました。しかし、どうしても気になった女の子はごも袋を持ってその場所へ戻り、一人で大量のゴミを拾い出したという話です。「やめようと思えば、やめられる。でも、やる。」つまリ自分の心に踏み込むアクセルです。
人間の心は弱いものです。弱いからこそ私は子どもたちにブレーキとアクセルを状況に応じてどちらもグッと踏み込める人間になって欲しいし、自分もそうありたいなと思っています。
しかし、大人でもそれがなかなかできない。毎日弱い自分を奮い立たせながら職場に向かっています。
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