娘の推薦書で、500ページを超える、しかも上下2段で、挿絵とか全くナッシングの大作。
読む筋のないアタシに読めるものか?と、恐る恐るページを開いてみたのだが、面白すぎて、グイグイと恩田ワールドに引きずり込まれました。
国際ピアノコンクールを舞台とした、4人の天才ピアニストたちを描く群像劇。
小説で音楽の世界って、こんなに豊かに表現できるのか―――
と、何度も何度も、体中の血が熱くなるのを感じました。
ピアノと言えば、小学生の頃ピアノ教室に通うものの、ほとんどジャンプを読みに行ってる状態。
今でも弾ける曲と言えば、唯一参加した発表会で引いたブルグミュラーのバラードくらいのもので、
後は、友人が弾いてたのを隣で見て覚えた乙女の祈りの最初のところだけ。とか、母が持ってたベートーヴェンの月光を楽譜見ながら最初の方だけ。
とか、不真面目極まりない。
しかし、ピアノへのあこがれはあるよね。
ショパンとかリストとか、ラフマニノフとかバルトークとか・・・弾けるようになってみたい。
弾ける世界を体験してみたい。
最近、光る鍵盤とかで練習してピアノ弾けるようになりました~みたいなYouTubeもあるから、やればできるんだろうな。
やる気次第か。
そんな私も、最近はお休みしてるけど、ジンベでライブとかやっていた時は、奈良大介氏とか、フォリカンとか、ユールとか、一流のジンベフォラと演奏する時なんかは、そのエネルギーに引っ張り上げられるようにして、必死でグルーブについていく感じとか、その気持ちよさは体験したっことがあって、小説を読みながらあの言語化できない音楽の力を思い出したりして、心震えました。
それにしても、著者の恩田陸さんの筆力というのかなぁ~。小説家ってお仕事もすごいですね。
私は最近、映画とかドラマとかよりも、文章で世界に引きづられる感覚、しかも、紙の本で物理的にページをめくりながらのめり込んでいく感覚が心地よいなぁと感じております。
そして、ついついキューーーーンとなってこのページを写真に撮ってしまいました。
諦観を身に着けたいですなぁ。
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