ヨーコのきまぐれ日記

つかのまの花見

 昨日の朝、携帯をのぞくと、待ち受け画面いっぱいに羊の執事くんが拡大し、メールを見ろと催促していた。友人から、櫻の舞い散る公園を散歩してくるとの情報。そういえば、櫻は毎日見ているけれど、今年、花見はしていないことを思い出した。彼女のメールはおそらく深夜に届いていたのだろう。巨大な羊は、私がメールを見たとたんに、いっきに縮小して、ちっぽけな羊の執事に変貌、読書していた。

 すると、「もし暇なら、お花見に同行しませんか?」と、両親から誘いの電話があった。OKと即、応じた。待ち合わせた母は比較的元気だったが、父の足取りはすっかり衰えていた。むろん、本人は身をかがめた姿勢や、危なっかしい足取りには気づいていないようだ。93歳だもんね。足音たてて、勢いよく歩けと注文するのは酷だろう。最近、あまり、外を歩いていないでしょう?と、尋ねる私に、父はそうだなと答えた。寒かったし、風が強かったからと、母が外出を控えた理由を付け加えた。

 お寺の境内でしだれ桜を見て、お寺の櫻餅を買い、桜祭りでにぎわう成城へ出た。父の希望するイタリア料理屋へ入ろうとしたが、待ち人多数。おそらく、1時間を超える待ち時間だとウェイターはいう。母の好きなとんかつ屋も待ち人の行列だ。結局、すんなり入れたのは鮨屋だった。足取りはヨロヨロしていても、老いた両親の食欲は凄い。喝采をおくりたいほどだ。食後は成城住宅街の古木が見事な桜並木を歩こうと考えたけれど、両親の足の疲労を考えたら、ちと無理だろう。食後、即、解散。見込みどおり、二人の疲労は極致に達していたそうだ。あとから、そう聞いた。




境内のしだれ桜・棒数本で支えられて~
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