ヨーコのきまぐれ日記

櫻舞う

 曇り空の下、満開だった櫻はハラハラと花びらを散らしはじめた。櫻が一番美しいのは蕾が開く寸前と花びらが舞う終焉であると、昔、古典の時間に習った気がする。そんな限定をすることもなく、いつだって美しいと思う。



 空の色のせいか、舞い散る花びらは撮れず、カメラマンの腕の拙さ、しみじみ感じる朝だった。そこへ、久しぶりに、息子から電話。何どうしたの?と訊いて、うっかり、孫の誕生日のことを忘れていた。なんたるトボケタ婆さんだろう。そういえば、一緒に祝宴をしようネと、声をかけたのは私だった。

 別宅で仕事している夫に、即、連絡して、一緒に、ランチすることになった。場所は、息子が選んだ成城の中華飯店である。コース料理をたいらげる長い時間だったけれど、小さな主役は途中で飽きることもなく、牛も豚も海老も野菜もデザートもおいしそうに食べた。孫はもうすぐ2歳。食の細さが気がかりだったが、そんな心配は無用のようだ。

 食事を終えて、外へ出たら、まだ、空の色は薄墨色だけど、雨はあがっていた。成城の街はいたるところに櫻が咲いている。枝垂れ桜、古木、葉桜とさまざまな櫻が実に見事である。孫はきれいという言葉で櫻を表現していた。確かに、ほんとにきれいだった。




ひっそりと咲いてた中庭の夜櫻
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