深夜の居間、2台の携帯が激しく鳴り響いた。もう、馴れたはずの緊急地震速報だけど、昼間と違って、夜の警報音は恐浮ォ起こす。最初、パソコン前に座る私の椅子がフカフカ揺れ出し、次に食器戸棚がガサガサ揺さぶられた。戸棚は天井に器具で固定されているので、大丈夫だと思いながらも、しばし、押さえた。 震源地は福島だという。津波予報もでた。先月に比べたら、規模の小さい地震だが、原子力安全・保安院は福島のいくつかの原子力発電所の現況を伝えている。問題はないとの答弁だった。もし、私が東北地方に住んでいたなら、自分が立つ大地そのものに不信を抱くだろう。落ち着け!と、声をかけたいほどだ。そこへ、娘が帰宅した。揺れの具合を訊く私に、「エッ、地震があったの?」それが、娘のセリフだった。 むろん、都内に地震被害はないと思う。 隣家のしだれ桃も華麗に咲いている。