5月21日午後9時41分、夫は息をひきとった。午後の面会で感じた哀しい予感が現実となった。娘と息子は仕事先から、病院へ向かったが、間に合わず、私だけが、夫の死をみとった。闘いに敗れ、深く傷ついた武将の姿が目の前にあった。 娘も息子も、まだ夫の身体が温かいうちに到着。娘は声を出して、泣き崩れた。息子は父の死を受け止めるには、あまりに痛々しかった。看護師は夫の遺体をきれいに拭き、髪はシャンプー&ドライし、青いワイシャツと青いパンツを着せ、靴下を履かせて、顔の髭をそり、薄化粧した。そして、夫の遺体は丁重に、3人の医師たちと看護師に見送られた。そして、私は何からしたらいいやら~まずは、明朝、今後の計画をたてる。