ヨーコのきまぐれ日記

穴倉のフラメンコダンサー

 休日の朝、スノーボードへ行くはずの娘は指定席を予約した新幹線に乗り遅れた。朝、目覚めたのに、再び、眠りについてしまったという。そうなると、上越新幹線の切符は旅行社がホテルとセットして手配したものだから、あとの列車には通用しないのだという。それに、旅仲間は彼女の切符を持ったまま、もう越後湯沢へ向かったそうだ。へー、アホな奴だなあと娘のことを思ったら、旅費をねだられてしまった。もっと、アホな奴だったヨ、私。

 朝食後、ジムへ行ったら、ズンバのクラスが始まったところだった。そっと、ドアを開けて、レッスン会場の後方に滑り込み、トコトコ踊った。7分という長いフラメンコのダンスもあった。流れる音楽がたまらなくせつない。スペインの穴倉でジプシーが踊るフラメンコを見たことがあるが、弦をかきむしるように弾く男性ギタリストの音色がジムの小さな会場によみがえるような気がした。

 夕方、母がアメリカに住む息子から届いた手紙を見せにやって来た。弟の文面を読み終えて、追伸にはギョッと驚き、笑った。母から届いた封書には宛名の記入がなかったそうだ。でも、住所が書いてあったので、無事、届きましたとの追伸である。オヤオヤ・・・母のオトボケじゃなかった、ボケもかなりひどそうだ。あとで、両親宅へ届けようと、干し椎茸をもどしていたのを思い出し、冷凍庫の海老や茹でたグリーンアスパラなども引っ張り出して、稲荷寿司を大急ぎで作った。両親の老いは急激に進んでいるが、2人とも食欲だけは衰えない。毎回ではないけれど、たまに、小さな助力。喜んでもらえる歓びにしばし、心躍るね。


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