ヨーコのきまぐれ日記

夭折の画家・橋口五葉

昨日、ランチした友だちから、シフォンケーキを2個いただいた。帰宅した夜、賞味した。きめが細かくて、ことのほかおいしい。2個目に手を伸ばしたところで、友だちが一つは妹さんにどうぞと語っていたこと、思い出した。今朝、洗顔後、友だちのお手製マスクをして、シフォンケーキを一個、妹の家へ届けた。帰りに、妹から、庭の生花だけでなく、ハーモンセラーノをたっぷりいただき、意気揚々と帰宅した。



昨日、友だちは明治時代に活躍した木版画家・橋口五葉の記事がのる新聞を持ってきてくれた。米国の浮世絵愛好家が当時の東京芸大で学んだ木版画家の橋口五葉に魅せられ、彼に関する情報収集と英訳するスタッフを希望していた。そんなパートの仕事をジャパンタイムスで見つけたのは、まだ20代前半の私だった。当時、得られる情報は少なかった。途中から、遺族が弁護士をたてて、情報提供を渋り、当時、私は遺族たちからの取材活動を断念せざるをえなかった。しかし、五葉の業績はその後、見事に評価されている。



夏目漱石や泉鏡花らの装丁画家としての実績は、渋谷松濤にある小さな美術館で、昔、その友だちと見たことがある。木版画は、20数年前、新宿の美術館で開催された『橋口五葉展』で鑑賞・・・・圧倒された記憶がある。橋口五葉の「髪梳ける女」、「化粧の女」、「夏衣の女」などの木版画を見ると、女性の髪一本一本に命が宿るような感覚がある。木版画は画家だけでなく、彫り師や摺師たちの力の集大成でもある。橋口五葉は39歳で亡くなった。あまりに若い命・・・惜しい。しみじみ、そう思う。


実家に咲いた紫陽花と、
木版画「髪を梳ける女」と
夭折した画家・橋口五葉



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