支払いを済ませて、再び、父の病室に戻った。父の脈拍を確認したかったが、計器に表示されるはずの波線は死亡を証明するかのように、どれも一直線である。どうやら、自分の胸に貼られた計器のコードを自分で引っこ抜いたようす。ナースステーションで話すと、あ~、よく抜いちゃうんですヨ。あとで、直しておきますとのこと。父はまた、ヤンチャしているなと可笑しい。父には、また、明日来るねと、挨拶した。すると、父は片手を挙げて、オッと返事した。
雛祭りにさきだち、父のサイドテーブルに飾った小さな雛人形や花は持ち帰った。明日は午前9時に久我山病院へ行き、9時半に出発だ。バタバタ忙しくなりそう・・・・壁には、ガウンを吊るし、ャ鴻Vャツやカーディガンなどは紙袋に入れて、ソファに置いてきた。妹から明朝、手伝いに行けそうだと連絡があった。父の入院や手術の是非や転院については、一人で決めることが多かったから、隣に、サメ[トしてくれる人がいるだけで、力強い。なにはともあれ、ホッと一息ついた。
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昨年、城野の一周忌に参列した両親
あれから数年経た気がする2人の姿