老いても、病んでも、力あり！

降り続いた雨があがって、今日の空は青い・・・でも、風はまだ冷たい。そのせいか、外歩くと、鼻がグジュグジュ気分が悪い。朝、銀行を巡り、花を買い、和菓子屋でお団子を買って来た。朝食を終えると、すぐ、寝室で眠る母を起こした。ベランダで日光浴をさせるためである。ベランダの椅子に腰を降ろした母にお茶と餡のついたヨモギ団子を一本、手渡した。母が読むかと、月刊誌なども買って来たが、興味がないそうだ。

午後３時、父の見舞いに行った。父に取り付けられた計器は脈拍３５平均・・・・土曜日、ナースステーションからの緊急呼び出しがあった日は、３０平均だったから、再び、父は体力を引き戻したようだ。今朝、自宅に飾ったのと同じアネモネを数本、父のベッドサイドまで運んだ。明日は雛祭り・・・小さな雛人形の前に花を飾った。病室のロッカーにある入院した時の衣類を引き取り、転院に必要な洋服をしまった。父の革靴は利用できそうにないので、持ち帰ることにした。

父は目覚めたが、言葉がでない。アネモネの花や新居の建築現場写真を見せた。目を見開いて、反応はしているけれど、ちゃんと理解しているかどうか不明である。その後、リハビリ師や看護師が来て、父に声をかけた。父は自分の身体の位置を変えられたり、おしめの交換になると、無駄な抵抗をする。手がでる。足が出る。老いても、病んでも、力がある。乱暴はダメよ。ありがとう！そう言おうヨ、おじいちゃん！と、大きな声がでてしまった、私。