12月12日、午前、共産党高橋千鶴子衆議院議員の緊急国会報告。「秘密保護法」国会での生々しい動きが手にとるようだ。
秘密保護法の危険な本質が、国会論戦で次々と明らかに!
穀田議員が衆院本会議で「秘密保護法」を“戦前の暗黒時代に戻る。希代の悪法。国民の目、耳、月をふさぐもの”と指摘した時には、自民党席から「まさか」「そんなことはない」とヤジを飛ばしていた議員も、委員会での政府答弁がことごとく“暗黒時代に戻る”ことを証明するものばかりであることがわかり、あわてて、「共産党の言う通りだ」と言う始末。実は自民党議員も、法案の中身を分かっていなかった。
「戦車」は「せんしゃ」?
自民党議員が“えーッ”とどよめいた。マスコミも“これは大変なことだ”
一般国民に影響する適正評価も大問題であることがわかってきた。防衛省が直接契約する会社は、従業員だけでなく、家族もプライバシーが丸裸にされる。病院歴、貯金、借金、職歴、組合への加入………etc。 「戦車」は「せんしゃ」?いう言葉がある。「戦車」には”1000の会社”がかかわっているということだ。90式戦車だと1300社、護衛艦は2500社が関係している。関係する人は、膨大な数になる。このように秘密保護法は、公務員、国会議員だけでなく、国民全体にかかわることなのだということも明るみに出された。この点は大事なことだった。この委員会では自民党議員が“えーッ”とどよめいた。マスコミも“これは大変なことだ”と、ドンドン取り上げるように変わった。論戦が世論を変えていった。
安倍政権のあせり
採決強行で、委員会審議にストップをかけたのが、秋田出身の近鉄の選手だった石井浩夫議員。質疑打ち切りの動議の声も聞こえない。委員長の声も聞きとれない。議事録には“議場騒然。聴取不能”“聴取不能”とだけ書いてある。明らかに採決は無効。実際には、成立していない。
採決を強行したのは、審議を伸ばせば伸ばすほど、真実が分かってくる。早くやった方が、支持率も高いうちにやった方がいいとの判断。まったくの“あせり”の表れだ。
国民のエネルギーは大きい!
若い人が「今の気持ちをうまく言えないけれど、いてもたってもおれない気持」と
日比谷野外音楽堂に、15000人が結集した。国会周辺に1万人以上。合わせて、3万人近い人が結集。自民党は「左翼だろう」「組織された団体だろう」という。決してそんなことはない。本当にドンドン、全く知らない人たちが、初めての人たちが集まる。署名を受けつている場所に「署名させて下さい」という人が次々と列ができた。署名用紙の空欄を探して、署名をしてもらった。若い人が「今の気持ちをうまく言えないけれど、いてもたってもおれない気持」と言ってくれた。切羽詰まった思いを受けとめた。単に、組織されただけの人だけでは、こんな運動を作れなかった。財産をつくった。
活動広げつつ、たたかいをつくる!
今後どうするか。署名を始める。撤廃する運動。秘密保護法は13日公布される。1年たたずにやる。急がれるたたかい。憲法を守るたたかい。 次の国会で、国会の監視機関を作る法案が出る。この法案への活動を広げることを通じて、たたかいをつくる。いっしょに、たたかおう。